つめけん

仮面ライダー鎧武/ガイムのつめけんのレビュー・感想・評価

仮面ライダー鎧武/ガイム(2013年製作のドラマ)
3.5
「黙ってろよ、クズ」

まどマギでお馴染みの虚淵玄が脚本を担当することで当時話題になった。氏らしさ全開の、スケールが大きく絶望的なシナリオが特徴。

女取り合って続々と人間辞める話。

序盤のダンス要素がマジでなんだったのかわからない。

実質主人公ミッチの、悪い意味での成長が見どころ。回を追うごとにクソ野郎になっていく。改心して「子供だから」と許されたが、脚本家が違えば間違いなく死んでいただろう。

また、裏主人公貴虎の異様に強くてかっこよくて人間できてるのに脇が甘すぎてイマイチカッコつかない感じも見どころ。変身前も変身後もめちゃくちゃカッコいいんだけど、甘さに人間味を感じる深いキャラ。

その分主人公のキャラが薄め。と言うか、脇役のキャラが濃すぎる。

ロクな大人が出てこない。相対的に一番まともに見える大人が、オカマ。

「理解するより憎む方がはるかに容易い」「悪い子供は本当に悪い大人の格好の餌食になる」 「一人の悪意は百人の善意を打ち砕く力を持っている」等々、そこそこ芯を食った名言が多い。台詞のかっこよさは、数多ある特撮作品の中でもなかなか高水準。

ベルトのデザインが物凄くおもちゃっぽくて嫌だ。設定や性能は好きなんだけどね…。
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