みバとカも

MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜のみバとカものレビュー・感想・評価

MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜(2014年製作のドラマ)
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TBSとWOWOW共同制作、監督は『海猿』シリーズなどの羽住英一郎。さすがWOWOWは金あると言うべきか、冒頭の長回しから、大量に怪我人が運ばれる病院のショットなどかなり大掛かり。やはり単なる地上波のテレビドラマには収まらないバリュー感はある。
西島秀俊はこういう役ばっかりですねえ。『クリーピー』然り。あああれも香川照之だ……正義感ゆえに頭おかしくなってる元警官とかそんなの。妻との関係で言うとある時期からのディカプリオが演じていたキャラクターというべきか、『インセプション』などの。結婚発表のときに多数の人がショックを受けたぐらいの女性人気も、西島氏の演じるキャラクターの狂気スレスレの真面目さ故なのかもしれない。だとすると今度は『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のヴィゴ・モーテンセンみたいなキャラクターをやったらハマりそうだ。夫でありながらミステリアスな暴力性ゆえに奥さんも大興奮!当然筋肉ムキムキも全部見せてください!セクシャルな高倉健もできるってことよ。かつて振るった暴力の罪を抱えながらも生きる男が健さんだったわけだから。まぁ健さんと西島さんを比較するのは無理があるでしょうが、『夜叉』とか『野生の証明』とか。
しかしながらこのドラマって結局ストーリー全体を検討するに、見た人の多くが思うことでしょうが、言っちゃ悪いですけど大手を振ってダークナイトのパクリをするためだけの題材ではなかろうか。途中の病院で血で口の周りが真っ赤になった池松壮亮はどっからどう見てもジョーカー。良くも悪くもあの映画の影響力って本当にでかいんだなぁ。うーむ、「さぁゲームの始まりです」や「ブレランごっこ」同様、ダークナイトごっこも禁止にすべきかもしれない。
話の筋から見ても辻褄の合わない整合性の取れない展開だらけで、まぁ別にそれを細かくいちいち指摘していてもあまり意味ないとは思いますが、それにしてもおそらく東南アジアのどっかにあると思しきナントカ共和国とかいうボンヤリとした外国イメージはなんとかなりませんかねえ。そりゃ、実在の国名を使うわけにはいかない事情も分かりますけれども。
吉田鋼太郎や長谷川博己のあからさまに舞台劇然とした”怪演”もまた評価の分かれるところか。長谷川博己が引用する挿話は調べたところあの巨匠アーシュラ・K・ル・グィンの短編らしい。確か映画版を見るためにこのドラマも見始めたと思うのだが、この後シーズン2を見て更に映画版を見るのはちょっと辛い、、、