さしみ

地獄に堕ちるわよのさしみのレビュー・感想・評価

地獄に堕ちるわよ(2026年製作のドラマ)
4.1
《事実に基づいた虚構の物語》

大殺界という言葉を初めて知ったのは細木数子の出演番組をかつて見た時でした。
「六星占術」において運気が最も低下する3年間の事を言うそうです。

幼かった数子は空襲の焼け野原で家族と共に逞しく生き抜きますが騙された母の様子を見て「騙す方より騙される方が悪い」と考えるようになりお金に対しての執着が強くなりました。

*  *  *

“アンナ・カレーニナ”
トルストイの小説で淑女が欲に溺れて堕ちていく様な内容ですが序盤に印象的に使われていてなかなか上手い。

“もう誰の喰い物にもならない”
商売っ気があって潔く突き進む数子が60年代の東京オリンピック、景気爆上がりの1番良い時に波に乗りまくる様子は見ていて気持ちが良かったです。
しかし裏社会との関係が深刻に。

“第6話から島倉千代子登場”
コレどこまでホントなのかなーと思いながら見てました。
「人生いろいろ」という歌はこうして生まれたのかと感慨深い…。

“お金というのは欲望の対価よ”
とにかく波瀾万丈で欲しい物は手に入れる気質なのは分かりました。
そして発言力、説得力がありカリスマ性まであるから信者の様についてくる人が多いのも納得でした。
何かに縋りたい人は言いなりになってしまうのでしょう。

“主演・戸田恵梨香”
オファーを一度はお断りしたと知りました。
正直細木数子似ではありませんが相手を一瞬で黙らせる圧倒的な迫力がありました。
とにかく美しさにも目を見張ります。
特に晩年の数子の演技が素晴らしく女帝にしか見えませんでした。

“ティアラちゃ〜ん”
愛犬のトイプードル。
自分を何があっても裏切らない絶対的な味方の象徴だったのかも。


思っていたよりヤ〇ザや政界との関係がズブズブでどこまで本当の事を描いているのか信じきれていないので、自伝というよりは細木数子の人生をなぞった数奇な女性の人生と考えています。
これだ!と思ったら、または目標を決めたら一気に達成する行動力とその相手に取り入る為の勉強は相当なものだと思います。

“細木数子”を知らなくてもなんだかんだで見てしまう勢いのあるドラマです。

民族楽器の様な音色のテーマ曲が何とも言えず中毒性アリ。
流れると次はどういう展開になるかワクワクしてきました。




「あの時のミミズの味、きっと死ぬまで忘れない。」

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