このレビューはネタバレを含みます
恋愛と無縁な日々を送ってきた主人公が迎えた、30歳の誕生日。いつも通りに終わっていくはずの一日が、職場のアルバイトの大学生との思いがけない急接近で、全く新しい日々の始まりへと繋がっていく…！
綾瀬はるかさん主演のピュアでコミカルなラブストーリー。
放送当時初回だけ観た記憶がありましたが、それから7年経った今、最近ファンになった俳優さんの出演を知ってまさかの再トライ！
直球の恋愛ドラマは普段避けがちな方なので、ハマれるかどうかドキドキでしたが…結果、思った以上に楽しめる作品で良かったです。
最初に魅力を感じたのが、主人公の花笑さんのキャラクター！
ひっそり真面目に生きてきた目立たない会社員…という立ち位置だけど、心の中でのセリフや暴走がちな思考回路が面白くて可愛くて、1話から大好きになってしまった!!
ちょっと圧力を感じる周りの恋愛の催促も、花江さんの語りが楽しくて相殺される…😂
突然9歳年下の大学生と恋に落ちるという展開も、思っていたよりも共感できるものでした。
ドラマの中の個人的な好みとしては、年上でもっと癖のある人が好きなので、好青年な田之倉くんとの恋愛は可愛いな〜☺️とただただ見守る感じになってしまいましたが…ロマンチックよりどちらかと言えば堅実に丁寧に、少しずつ関係を育んでいく2人が素敵だなぁと思いました。
恋の関係者全員カッコいいけど、花笑さんを演じる綾瀬はるかさんがすごく美しくて、一番見つめてしまったかもしれない…💗
周囲の言葉に、恋愛や結婚など"こうでないとダメ"みたいな否定の価値観が含まれていたり、女性がコーヒーを入れるのが当たり前だったり…
今観るとモヤっと引っかかる描写もあるけど、それだけこの7年の間に恋愛観や女性観が自由に変化してきたんだなぁ…と実感しました。
色んな生き方が肯定されてきているおかげで、むしろ花笑さんの年齢に近づきつつある今の方が、当時よりも心安らかに観られた気がします😆
人を好きになったことで、自分一人で縮こまっていた殻から抜け出して、色んなことに踏み出していく花笑さんが素敵だと思った。
恋愛だけじゃなくて、家族や職場での人間関係も前向きに変化していくところに感情移入できてよかったです。
お父さんとお母さん、そして犬のマモルちゃんが可愛くていい家族☺️
賑やかな職場の人間関係も楽しかった！
最初はデリカシーなさそうと思っていた大城くんが実は一番周りを気にかけてる人なんだなぁと気付けてきたり、さっぱりした課長のさりげない優しさが温かくて好きだなぁと思ったり…🙌瞳ちゃんと加々見くんの一進一退な距離も可愛かったなぁ♪
推し俳優の渡辺邦斗さん演じる勝浦さん。全く恋愛には絡んでこないけど、素敵な笑顔と完璧なスーツの着こなし…！社内の皆を盛り上げるフランクな雰囲気がまた新たな印象で大注目でした💓
時代劇からミュージカル調まで、出演者の色んな表情が観られる花笑さんの脳内劇場が楽しかったです🤣✨
1話からずっと変わらず応援していた花笑さん、9話の決断に初めてモヤモヤしてしまったけど、人を好きになることって本当に難しい…。
恋愛に限らず人間関係って、たしかに自分を大切にできることから始まる気がするなぁ。
自分を卑下しすぎたり、相手のためのつもりで気持ちを抑えすぎたりすると、一方的な行動になってしまって、結局巡り巡って相手を悲しませていることになかなか気付けなかったり…。そう考えていると結局、もどかしさを感じたのは以前の自分を連想したからなのかもしれない。
今すごく自由に生きたいし、自由に生きてほしい！と思い始めてるからこそ、お互いを傷付けるような選択肢を上手くのみ込めなかったんだと思う。
だけど、そんなすれ違いや立ち止まりを経験したことで、もっと良い関係を築いていくことができるんだなぁ…と気付かされた最終回。
幸せな2人の姿が見られて良かったです。
