頭に弾丸を撃ち込まれて死体と話すことができるようになった刑事の物語。
背の高い俳優をキャスティングした骨太なドラマ。
この原作者は政治家の息子は全員が放蕩息子ということになる。
テレビドラマということもありあまりひねらずにキャラクターがはっきりしている。
その中でも小栗旬の演技はリアリティがあり自然でしかも存在感がある。
美人検屍官の波瑠はとても可愛いんだけど演技が酷すぎ。
死者と話せることでどんどん真実探求が強くなり違法な捜査もいとわなくなる。
暴走する正義感。
最終話でようやくテーマが見えるが途中の宮藤官九郎がゲスト出演した人情話みたいな回は逆効果とも思える。
連続ドラマを一気見すると変なリズムや捨て回のようなものが目立つことがある。
小栗旬の髪型がどんどん可愛くなっていくのも違和感を感じた。
「crisis 」の時とキャラクターが被っていて原作も同じでストーリーもごっちゃになってしまった。
絶対的な正義と絶対的な悪は同じエネルギーで出来ている。
光が影を作るように。
アメリカドラマだったらその能力をチームで共有して能天気に事件を解決するだろうがひとりで悩む様子はよかった。
それでこのタイトルなのかと理解した。
警察組織という巨悪、テロリスト、誘拐犯、権力を隠れ蓑にする悪人…。
いろんな悪を描いているが描写が甘い気がした。演出がお涙頂戴に流れる傾向があるのは仕方ないのか。
ダークサイドに堕ちていく姿をもっと描写してほしかった。同情の余地のない程。
2023年8月再鑑賞、感想はほぼ同じ。