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刑事コロンボのmasue16のレビュー・感想・評価

刑事コロンボ(1968年製作のドラマ)
4.5
「能ある鷹は爪を隠す」の代表例とも言えるコロンボ刑事。
母と小さい頃によく観ていた作品で、このドラマがきっかけで刑事ドラマにハマったのかもしれない。
当時はBSで放送されているのを見つけたら観るという具合で全話視聴できていなかったので、改めて1話から観直してみた。

【第一話 殺人処方箋】
頭の切れる、プライドがエベレスト級に高い精神科医が徐々に追い詰められていく様が痛快。
「どんなに頭の良い犯人でも、殺人は1回きりのぶっつけ本番。日々殺人事件を扱っている殺人のプロ(刑事)の方が上手」っていうのはその通りですね。拍手。

【第二話 死者の身代金】
犯人のレスリーが美しくてサイコパス。頭の良い美女はただの美女より格段に魅力的に見える。
反対に継子のマーガレットは見た目も冴えないし、癪に触る喋り方でイライラさせられた。(一生寮に入ってな!!)

【第三話 構想の死角】
最初に遊びで銃口を向けられた時は推理が冴えていたのに、なぜか本当に殺害される時は鈍感な被害者。
第二の被害者女性が良い味出してた。

【第四話 指輪の爪あと】
自分からノコノコと事件解決に協力なんてしなければ逮捕されなかったかもしれないのに...。
この時代からコンタクトレンズが存在してたのかという発見。

【第五話 ホリスター将軍のコレクション】
バツイチとは言え、若くて美しい女性があんなおじいちゃんにコロッと惚れるものなのか??
女性の母親は完全に毒親ですね。だからクズに惹かれちゃうのかも?

【第六話 二枚のドガの絵】
コロンボ渾身のドヤ顔が見られる回。
ドガの作品に興味が湧いた。

【第七話 もう一つの鍵】
犯人ベスの豹変っぷりが見所。「守りたくなる、か弱い抑圧された女性」から「見ているだけでイライラさせられる自己中な女性」に...。(その髪型似合ってないよ!)
結局婚約者はお金/出世目当てではなかったのかな?

【第八話 死の方程式】
お馬鹿っぽい立ち振る舞いをしているけれど、化学コンクールで優勝できるほどの頭脳を持つ犯人。
今回の秘書といい、コロンボ作品は女性が利用される立ち回りなのが多い。

(加筆中...)

犯人は誰なんだろうと一緒に紐解いていくのも好きだけど、刑事コロンボシリーズのように「どうやって犯人の尻尾を掴むか」を考えるのも面白い。
コロンボは、犯人と初めて会った時から大抵犯人であることを勘付いているのがすごい。
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