プラトニックのはのレビュー・感想・評価

強烈な愛の物語だった。

青年の心の機微、変化が完璧に描かれていたし、それを演じ切った堂本剛は素晴らしかった。完全に青年が憑依していたように思う。怒りの演技に定評のある彼はやはりこの作品でも素晴らしかった。

野島伸司はこの作品で愛と死について描くのは最後にすると述べていたが、もし彼にとっての一貫して模索し描き続けた究極の愛の結論がこの形であるのであれば、もうそれは彼自身に対して大きな皮肉に満ちたものだなと思う。