Thousand

僕のいた時間のThousandのレビュー・感想・評価

僕のいた時間(2014年製作のドラマ)
5.0
もう本当に素晴らしいドラマ作品でした。👏👏👏(拍手喝采)
本当に感動したし、考えさせられた。多くの人に観てほしい作品です。日本のテレビドラマとして輸出して世界中に広めてほしいくらい。

全キャスト、脚本、音楽全てが完璧にハマっていて主役の三浦春馬さんの演技は「演じる」というより役に「なりきっていた」と言えるもので(彼はいつもそうではありますが特に)、俳優としての才能に改めて驚愕するばかりでした。
20代前半でこれほどまでの表現ができるなんてほんとどれだけの表現力と優れた人間性の持ち主だったのか。(涙)
 
後のインタビューでこの作品が1番辛かったとも語っていますし本当に身を削る思いをしての演技だったろうと思います。

彼の表現力や企画力にしても探究心をとっても今後も彼がこのように企画からできる環境にあれば、人々の為になるテーマで素晴らしい作品を次々に生み出していたことでしょう。残念で堪りません。

この作品はALS筋萎縮性側索硬化症を扱うドラマですが、実に多くのテーマも同時に取り上げられています。
就職活動で追い詰められてくる就活学生、兄弟や親子の問題 家族とは?発達障害について、企業の障害者雇用について、友人関係、先輩後輩間のこと、生命について、恋愛。ALSという病気について勉強になるだけではなく色々な事を一緒に考えさせられます。でも重苦しさだけではありません。笑顔や希望や明るさも沢山出てきます。皆、人間的に成長します。

作中出てくる拓人の働く家具屋さん。
こんな企業なんてあるわけないのではなく、企業としての障害者雇用の理想としての姿を示したかったんだと思います。お手本としてあんな風に理解し対応してくれる企業が増えればどんなに素晴らしいでしょうか。

 この作品は純愛ラブストーリーでもあります。ALSという病気を通して命を考える物語でもありますが、あたたかい色んな愛が感じられる作品だと感じます。多部未華子ちゃん演じるメグちゃんは、後半はもう天使か女神様かと思える程、献身的で誠実で深くあたたかい大きな愛情に胸を打たれます。でもメグがこうまでして拓人と一緒にいたいという気持ちは共感できるのでとても自然なのです。あの2人、物語でだけでなくて現実でも結婚してほしかった‥。

拓人の親友のマモちゃんこと守も素晴らしい最高の友で、こんな友達いたら本当に心強いです。ちょいちょい挟まれるヒナちゃんとマモちゃんのエピソードはクスッと笑えて可愛らしく、主人公カップルに負けない程のお似合いのナイスカップルでした。



若くしてこんな素晴らしい作品を身を削るように演じて遺してくれた三浦春馬さんには感謝を伝えたいです。本当に沢山の輝く笑顔を有り難うございます。これからもこの作品をはじめ春馬さんの作品を何度も観て考え学んでより良く生きていけるように励みます。春馬さんの心のように美しく正義が強い世の中になりますように…。
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