“森”そのものに何か邪悪な意図が宿っているような、スーパーナチュラル的な存在を暗示する描写が多々あるものの、話は意外なことに1話完結。
毎回なんらかの事件が起こり解決しながら、バックボーンとして、市長の失踪した娘の行方、森で何者かに監禁された過去を持つ女署長のトラウマが描かれていく。
寒々とした北欧調の陰鬱なロケ、秘密を隠した人々、タイトルにもなっている電波が入りにくい”空白地帯”…設定的には「ツインピークス」のトーンと似ている。
映像的にも凝っているし、一応8話で失踪事件の謎も解明されるし、サスペンスとして良くまとまってはいる。ただ肝心の署長なキャラがあまりにも自己勝手なためか、感情移入しにくいのが残念。