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高嶺の花のmaroのレビュー・感想・評価

高嶺の花(2018年製作のドラマ)
3.5
後半、ほぼ中2感溢れるドラマになってた。

さて、華道の家元の娘と町のしがない自転車屋の格差恋愛とのことだったけど、あんまり恋愛感なかったなあ。
月島の人間たちが浮世離れしすぎてて、まったく感情移入できず。
もはや、石原さとみがなぜプーさんをあんなにまで好きになったのかよくわからなかった。。。

野島伸司さんが脚本ってことで、もっと目を背けたくなるような人間の闇を期待したけど、全体的に綺麗すぎて、物足りなさがあった。
彼の昔のドラマに感じたような人間の怖さみたいなもの、あれは当時自分が小学生だったからこそ感じたものなのだろうか。

唯一、峯田和伸だけが現実的な感じがして、彼の自己肯定感の低さはとても共感できた。
だけど、第1話の最後に将棋のゲームで100連勝するぐらい頭がいい設定なのに、それはあんまり活かされていなかったと感じたのはもったいない。
まあ、「もうひとりの自分」の正体を考えた挙句に自ら答えを出せたのは、その頭のよさゆえかもしれないけど、イマイチわかりづらいんだよな。。。

全体的に、恋愛よりも華道の方のインパクトが強すぎて、「格差恋愛」という言葉から受けるような印象のドラマではなかったかも。

でも、プーさんのセリフ、いくつかいいのあったし、そこは野島伸司さんのよさだなと思った。

「分厚い湯のみよりも、高級なティーカップの方が割れないんだよ」。
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