山﨑賢人くんのすごいところは、ドSな王子キャラ役も爽やかなイケメン役もゲスいホスト役も、そしてこんな温かくて純粋な医者役も、どれも同じ熱量で同じだけ丁寧に役作りをして、演じるキャラと自分のなかでまっすぐに向き合い作り上げられるところ。
例えば、グッドドクターのときは、湊は「子どもがそのまま大きくなったようなピュアな性格」っていう考えを賢人くん自身が軸にしていて、そのために現場で子役の子どもたちと遊びながらその「子どもたちの姿」を学んで湊先生の役に投影させたんだとか。
この作品は、山﨑賢人が「イケメン俳優から演技派俳優になった」って世間に知らしめる大きなきっかけのひとつになったと思うけれど、それまで恋愛映画の中でもコツコツと彼が積み上げてきたものが、良い作品との出会いによってようやく世の中に放たれて気付いてもらえたんだと思う。
例えば同じ医者役でも、超頭のキレるイケメンのクールな医者役とかも山﨑賢人の演技力とルックスを持ってすればできたんだろうだけど、こういう温かくて純粋でどこか「かわいい」と思ってしまうような役をここまで違和感なく演じられるのは今の若手俳優勢でも山﨑賢人以外そうそういないだろう。
彼がこの作品に出会えてほんとうによかった！
