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デート~恋とはどんなものかしら~のriverislandのレビュー・感想・評価

4.4
大好きな作品。
世間のいう"普通"から弾き出されがちな二人のラブストーリー。

なんだよ好き同士じゃん…早く結ばれて…と思いながら観ていたのだけど、最終回の二人の「だって…僕なわけ無いだろ!?」「私と結ばれたら…幸せになれない!」というところで言葉を失ってしまった。彼らはただ疎いわけでも意地を張っているわけでもなく、私の「結ばれろ!」なんて願いのずっと向こうにいた。しかも、好きという気持ちに嘘をついていたというよりも、「(互いに対する)大切に思う気持ち」と「(鷲尾/佳織に対する)楽しいという気持ち」を区別した上で楽しいの方を恋と解釈していたように見えて、そこがいやらしくなくていいなあと思った。

あと、うっすら感じていた「なぜこの二人は好き同士に…?」という疑問も幼少期の回想シーンがちゃんと拭ってくれた。しかもこれが最終回冒頭の依子母の「運命」に関する話に帰結する。結婚相談所という運命とは少し離れたものを通した二人の出会いは、どうにもならない運命の元での再会だったんだなあ。本当に綺麗に組まれた物語だ〜〜。

最高のラブコメでした!




(メモ)
ラブコメでありながら、その背景では色々な深いエピソードが描かれていたと思う。
一番印象深いのは巧の就活の話。
父親をけなされたこと、そしてそれに同調してしまったことは確かに巧にとって許せないことだったと思う。
でもそれだけではない気がする。
彼が文化的なものに精通していることの背景にはやはり学者としての父がいるはず。そんな存在を馬鹿にされることは彼にとって自分の持つ文化的世界の否定。しかもそれをやっているのが文化を担う筈の出版社。ここで彼は世間というものに打ち砕かれてしまったのかなあなんて。自分自身就活生なので色々考えてしまった。