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デート~恋とはどんなものかしら~のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

5.0
東大大学院を卒業し、国家公務員として働く藪下依子(杏)は、超堅物理系女子で、計画通りの人生を歩んできた。 
そんな依子が、30歳を目前に父親の俊雄(松重豊)から見合いをすすめられる。 
デートも未経験ながら、子供が生まれれば国の少子化対策にも貢献できると考えこれを承諾。 
しかし、結婚を相手との「契約」と捉える依子は、ことごとく見合いに失敗。 
一方、「高等遊民」を自称し、働かず “ニート”と変わらない日々を送る谷口巧(長谷川博己)は、母親の留美(風吹ジュン)と二人暮らし。 
無職のため当然無収入で留美に寄生しているが、文学や芸術に好きなだけ触れられる自分の生き方に誇りを持っている。 
しかし、母親に万一のことがあれば路頭に迷ってしまう自分を不安に感じ、稼ぎのある寄生できる女性との結婚を考える。 
一度は結婚をあきらめた依子だが、俊雄が責任を感じていることを知り、結婚相談所に登録。 
そこで、とある理由で一目ぼれした人とデートをすることになる。その相手こそ“出版社勤務”と経歴を偽った巧で、それぞれ「恋愛結婚」を信じない依子と巧は結婚するためお付き合いを始めようとする。
「恋愛至上主義」や「恋愛」「結婚」に一石を投じるラブコメディドラマ。
朝ドラや「妖怪人間ベム」とは違う理数系人間を演じながら、「恋愛」「結婚」の考え方が巧とのお付き合いの中で変化していく心の揺れまで 演じきった杏の熱演、「恋愛」だけでなく日本の常識に突っ込みを入れる古沢良太脚本の面白さ、依子と巧が不器用に恋愛していく過程にキュンキュンさせられたラブコメディドラマ。
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