じゃん

泣くな、はらちゃんのじゃんのレビュー・感想・評価

泣くな、はらちゃん(2013年製作のドラマ)
4.0
嫌いな岡田脚本なのだが、これだけは好きだ。
基本的に優しい人間しか出てこないか、病気や生死の2パターンだが、現実世界でこれをやると嘘くさい。

この作品はファンタジーで初めから嘘の世界なので、優しい人間しか出てこなくても逆に嘘くさくないのがハマったのだろう。

そんなに演技が上手くないが美しい麻生久美子が大好きだし、長瀬智也も大好きだ。

長瀬智也はこの役をやるには少し年を取りすぎてるにも関わらずの熱演が素晴らしい。
彼の顔芸は良い。

薬師丸ひろこや他の脇役も大体好き。

特にお母さん役の白石和子はいい味出してる。
クズな弟役の菅田将暉も。
バーターぽい、丸山君も良い。
ツンデレな忽那汐里も、珍しく綺麗どころの奥貫薫も。
お巡りさん役の小松一重も。

名言は沢山出てくる。

「今いるこの世界だって誰かが描いている漫画の世界かもしれないよ」

「この世界と両想いになりたいです。
愛です!」

この世界を客観視、劇場化する為に、この世界以外からのゲストを招く。

そうすることで、当たり前だと思っていたこの世界の不思議さを発見させ、体験させる。

話せる赤ちゃんを連れてきた感じ。
中々便利な上手い設定だと思う。

二次創作の神様という、ちょっと微妙なパラドックスな設定。

2人の神様を知っている、共通のゆき姐という存在は論理的には微妙だが、そこはスルーしておこう。

このドラマを観た後は、あの歌が頭の中でリピートされるので気をつけよう。

そして、あのかなり似てるのにちゃんと漫画に出来てた絵を描いてた人は凄い。

絵が好きだ。

調べたら、ビブオという人。

漫画家なんだろうか?
イラストレーターなんだろうか。
気になる。

しかし、長瀬智也はほんまに引退してしまうのだろうか、実に勿体ない、、残念です。

ただでさえ、最近は希少種になった濃い顔のイケメンで、演技が嫌いではない俳優だったのになあ。。

沢山の素晴らしいドラマの主演、お疲れ様でした、ありがとう。