疒

SUPERNATURAL <ファースト・シーズン>の疒のレビュー・感想・評価

4.0
恐らく日本で一番スーパーナチュラル見てんじゃないかな?って言うくらい見てる。比喩ではなく毎日3年くらい続けて見てる。スーパーナチュラルを流しながらじゃないと眠れないくらいには依存している。
スーパーナチュラルという作品全体としては評価は5超えて10くらいある。人生そのものを変えた作品。
シーズン1は物語の基準の評価として4.0。見始めた時は抜群の面白さは無かったが気がつけば次の話、次の話と続けて見ていった。

精神が物凄くやられて明日生きるのも辛いという時に辛いことを考えるのを放棄したくて、ドラマを流して話に没頭することで思考をコントロールしていた。余計なことを考えずただ集中して見続けられたのはスーパーナチュラルが始めて。
とにかく他の作品にあるイライラする要素、テンポの悪さがなく見てる時のストレスが少ないのがこの作品の凄さ。

じゃあ具体的に何が凄いって一言で言うのは難しいけれど敢えて言うなら『魅せ方』だと思う。
使い倒された設定をオリジナリティどうやって出すか、ダブル主人公兄弟の普段の掛け合い、車、世界観にあった音楽、全てが調和している。そして終始して世界はこの兄弟二人をフォーカスしている。
主人公を中心とした物語の立て方、美術や音楽、登場人物で広げている。
これが一貫してブレずにどんどん深掘りしていくことで他にはない良さが出てくる。
ややこしい恋愛のトラブルや人間関係などに煩わされることなく、ここまで二人の物語で構成されている作品が意外と無かった。

怪物や悪魔を変に安いcg使うよりもより現実的なデザインにして落とし込んでいる。それがこの作品の味でもあると感じる。似たような設定の作品は怪物や魔法などにかなり大げさなcgを多用しているが、明らかにスーパーナチュラルはそれが薄い。本当に必要な部分にだけcgが適切に使われている。それが興を削がずに見れた点だと感じる。

この作品は基本的にスルメ作品であり、一回見てサムディーンがカッコいい!と言う見方もありだとは思うがそれは導入のしやすさであって本来の良さは何回も見て細かな作り込みや考察、パロディの元ネタの調べ作業を繰り返すことで再発見するものがあるディテールの深さにも注目してもらいたい。

本当はもっと語りたいが本が一冊余裕で出来てしまうくらいには愛しているので要約すると「スーパーナチュラル『良い』よね」と、もう『良い』しか言えなくなるがとにかく『良い』見てくれ。

スーパーナチュラルを見てなかったらとっくに精神がやられて死んでた。
ありがとうスーパーナチュラル。ひとえにこの作品を見れる時代、環境、制作者全てに感謝。
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