みほみほ

SUPERNATURAL Ⅳ<フォース・シーズン>のみほみほのレビュー・感想・評価

4.3
ディーンが地獄から生還。前シーズンで本当に地獄に堕ちた事も驚きだったが、まさか天使の力を借りて復活!!という奇想天外な流れになるとは思わなかったし、いきなりスケールが大きくなってておったまげた。そんな設定でも自然と観れてしまうスーパーナチュラルは、題材の強さが無敵だよな〜♪

これまでは奔放な兄ディーンと、呆れながらもいい距離で見守る大人な弟サムという構図があったが、今シーズンではそれも崩壊している。特にルビーと行動する時のサムが、日に日に悪い方向に行ってしまうし、ルビーが出てくるとムカムカしてしまったシーズンでもあった。(ルビーは前の女優さんの方がライトな感じで好きだったので、突然変わったのはとても残念。彼女はエキゾチックなイメージだから、吸血鬼の方が向いてると思う。)

ディーンは心に深い闇を抱え、今までとは違った人間に生まれ変わっているし、サミーはサミーで悪魔のルビーと親密な関係になって パートナー化してるしで、今までの兄弟愛とか助け合いが好きだった人にとっては少し寂しいシーズンなのではないかと思う。(私は悪魔役の女性が、後に本物のジャレッド・パダレッキ妻になったということがチラつき過ぎて、サミーファンだった事もありストーリーに集中出来なくなったので、興醒めした部分は否めない現実だった。
だが今シーズンのディーンの変化や、時々見せる心を痛めた表情がとても良く、今シーズンからまんまとディーン派になった為、途中からジャレッド問題は薄まったのかもしれない…笑

それにしても、このドラマのバランスは本当に見事だと思う。色んな映画やら実在の人物やらをやたら盛り込んできて、ファンの心をくすぐるだけでなく、パロディとも取れるような既視感のある作りも多いのに、ただ真似するだけでなくちゃんと昇格させて話を盛り上げてるのが最高なところ。様々なパターンで毎回飽きさせない作りになっているのに、メインのお話はブレずにしっかり繋がっているのが素晴らしい。やりたい事をやっていてもちゃんと計算されているし、ぶっ飛んだ発想が盛り込まれながら進んでいくので、毎回違った気持ちで楽しめるのが本当に楽しい部分だと思う。脚本家の方すげーーと改めて感心してしまった。

シーズンが続いてる理由も今はよく分かるし、遊び心満載ながらしっかりしたストーリー展開に魅了されているので、本当にいいドラマだと思う。

前シーズンが終わる時は、早く次次!!といった気持ちになったが、今シーズンはちょっと疲れが出てしまって、あのラストから次に焚きつける熱量を持てなかったので、シーズン5を観るのはだいぶ先になるかもしれない。とりあえず一区切りという感じかな〜(一気見するには、PBの様な疾走感が足りないので、リアルタイムで観たかったと今更思う。)

「奇跡の町」でだいぶ視聴を止めてしまったので、観終わるまでかなり時間を要してしまったが、久しぶりに再開してみるとやっぱり面白くて、すぐに観終わることが出来た。1話1話が丁寧で、シーズンが浅い頃よりも見えてくるものの繋がりなどでさらに楽しめたりしていくので、どんどん面白くなっていってて凄い。

ただ今シーズン、ボビーの登場が少なめなのは非常に残念だった。前シーズンでは結構活躍してくれたので、今シーズンももっと出てきて欲しかったなと言うのが本音。

この世界観にいつまでも触れていたいのだけど、どうしても疲れを感じてしまうのと、あまりにシーズンが長過ぎて遠い目をしてしまうので、また観たくなった時にチャレンジしてみようかと思う。

サムには寂しさを感じ、ディーンには新たな魅力を感じるシーズンでした。ディーンの女遊びは殆ど見られません(笑)カスティエルも最初は馴染まなかったけど、終盤のエピソードで彼の中の人の回があったので、親しみ湧いてよかったです。

隠し子がいたり、ボビーにあれだけ言われたり、ジョン・ウィンチェスターとは一体どんな男だったのか、その真実をもっと知りたいなと思った。ディーンはあまりに父親に憧れ過ぎていて、サムの才能を見ては自分は何者でもないんだと悟っているようなシーンが印象的だった。「もうひとつの家族」で野球に連れていってもらったのか?と言った時のディーンの顔は、とても切なかった。

それとゴーストフェイサーズは最高よ!!!!

「モンスタームービー」「伝説のマジシャン」「アフター・スクール・スペシャル」「ハンター・ライフ」「神の預言者」「もうひとつの家族」「憑依された男」が特に良かった!!!

【Huluにて吹替】
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