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NCIS:LA ~極秘潜入捜査班 シーズン12のMIDORIのレビュー・感想・評価

4.0
エリック×ネルの名コンビ、11年間(エリックは12年間)ありがとうございました。これまでクリフハンガーが定番だったNCIS:LAで最もハッピーな最終話を迎えたシーズン12。昔のような変装して潜入する捜査は殆ど無くなってしまいましたが、手に汗握るシリアスな展開ばかりで面白かったです。

エリックはお喋り好きで少年のまま大人になったようなピュアな男性でしたが、このシーズンでは富豪になって登場。登場回では相変わらずお喋りが止まらず、ファティマやキルブライド大将から若干ウザがられていたのが面白かったです。髭を生やして大人っぽくなった富豪エリックが楽しめる今シーズン。これまでのようなオペレーターとしてのシーンは殆どありませんが、オリジナルメンバーの降板は悲しいですね。

ネルはエリックをサポートするオペレーターとして登場しましたが、ヘティの指導によって現場に出てもカレンたちと変わらないくらいの戦闘能力と頭脳を持つ唯一無二の存在でした。ネルの持つ高い能力はヘティと匹敵して、ネルが登場して数シーズン経ってからはヘティの後継者として育成が始まりましたが、前回シーズンの母の闘病などを経てネルはNCISを去る決断をします。今シーズンは、前回シーズンで辞めた身にも関わらずヘティからの呼び出しで管理部長代理になることに。ネル大好きでした!11年間お疲れ様です。

終わらないカレン×アナ×ジョエル。カレン×アナは分かる、愛し合ってるので。ジョエルは消えたと思うとまた出てきて、NCISが関わる中でも特に面倒なテロ捜査やスパイ捜査の裏には大体ジョエルがいる。ジョエルの初登場はたしかシーズン3〜4らへんだったと思うので、かなり長いです。アナが一緒に脱獄したカティアが超強敵で、終わらないロシアとの戦い。ジョエルもまた出てきそうな雰囲気だったのでシーズン13が早く見たいです。

サムは前回シーズンで付き合い始めたキャサリンと続いているようですが、今回キャサリンはあまり出てこなかったです。その代わりに娘のキャムが頻繁に登場。サムの良い父親の姿が頻繁に見れるようになり、ミシェルを失って一人親になったサムのその後が描かれているのが良いです。

ケンジー×ディークス夫妻は前回からの続きで妊活に励むものの中々実らず。海外ドラマって割とすぐに妊娠しました!的な展開多いのですが、アラフォーで結婚したケンジーとディークスが子供に恵まれないことは世間一般でよくあるケースなのでリアルで良いなと思いました。それにケンジーはこんな危険な任務をこなしているので、身体にあまりよくないことも多いですが、ケンジーの意思を尊重するディークスの振る舞いであったり、ケンジーにかける言葉の一つ一つが完璧で旦那検定があったら100点満点だと思います。

前回から登場しているファティマとラウントリーがレギュラー昇格。ラウントリーに関しては個人的にあまり存在感を感じないというか、影薄めなかんじがしてあまり印象に残ってませんが、ファティマはネルの代わり感が凄くて、オペレーターとして現場サポートも出来る上、戦闘能力も非常に高いので人不足のときは現場でも活躍。元子役のファティマが出演していたリアリティ番組で放った台詞、「バイ、ビッチ!」をファティマ自身がネタにしているのも面白いです。

コロナ禍で撮影されたシーズン12ですが、NCIS:LAの中で面白いシーズンの一つでした。エリックとネルのラストを彩る素敵なシーズンフィナーレで、「LA大好きだわ〜」と思いながら鑑賞。高齢のヘティ役リンダ・ハントは年々出演数が減ってますが、大事なシーンでは必ず登場してくれるのでヘティの存在感を感じさせられます。今からシーズン13が楽しみすぎて、早く配信が始まってほしいです。
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