爽快！
お仕事ドラマとしてシンプルに楽しめる。
モテない同僚を毒舌で揶揄い、自分より頭の働きがニブい同業者を見下す態度を隠しもしない。
辣腕で知られる弁護士ハーヴィは、助手として新人弁護士を雇うため面接を行う。その時こっそり秘書に伝えた条件は「俺を探せ」
その面接会場に飛び込んで来た青年は、親友のトラブルに巻き込まれ警察から逃走中の無職の若者マイク。
彼は司法試験の替え玉受験で稼ぐ、驚異的記憶力の持ち主だった。
加えて機転と問題解決能力を彼に認めたハーヴィは、弁護士資格の無い彼の採用を決める。
はじめはいいようにこき使われるだけだったマイクが、その特殊能力でハーヴィの仕事を成功へ導き、しだいに彼にとってなくてはならない存在になっていく。
セリフのやりとりが歯切れ良く、時にクスリと笑わせながら、説明的ではないのに分かりやすく作られていて感心する。
情を捨て仕事を成功させろという法律事務所の鉄則と、人情の板挟みになる駆け出しのマイク。
しかしマイクに厳しく指導するハーヴィもまた、危ない橋を渡ってでも信念を曲げない男であった。
扱う仕事の大小はあれど、師弟の姿が相似形を描いていく様が楽しく、ドラマの構成としてカッコいい。
そう、基本的にカッコいいんだけど、ハーヴィの同僚ルイスが露悪的なキモ男で、めちゃ楽しい。欧米風カリカチュアの似顔絵
がそのまま実体化したみたいな顔！メイクもあるだろうけど完璧！
ハーヴィ顔のイケメンはすぐ見つかるだろうが、ルイスは滅多にない人材だよなあ。
