カイル

バンド・オブ・ブラザースのカイルのレビュー・感想・評価

バンド・オブ・ブラザース(2001年製作のドラマ)
5.0
大大大傑作!!皆さんこれは必見ですよ!!

丁寧な描写、情感を排した演出というのも映画ではなくドラマだからこそ可能であったし活きたと思います。俳優が私の知らない人たちばかりだったのでとても感情移入しました。

プライベート・ライアンで壮絶な印象を残したノルマンディー上陸大作戦。本作では1944年6月から1945年5月までのヨーロッパ戦線におけるアメリカ陸軍・第101空挺師団・第506連隊・第2大隊「E中隊(イージー・カンパニー)」の激闘と活躍が描かれています。
以下長い感想(ネタバレもありかも)です。





集団で戦う場合、勝敗は指揮官の資質に大きく左右されることを思い知りました。どん底な時ほどいかに士気を高めるかが重要になってくることも。
中でも本作の主人公であるウィンターズは有能で血の通った指揮官でした。普段は飲まないお酒を飲み、ガルニアに「俺はクエーカー教徒じゃないぞ」っていうところなんて最高。好きだな~。
そしてコンプトンやブルやリプトンも勇敢な戦士だったし、中でもスピアーズは並外れていました。よく生きて帰れたな~。あの噂の真相は?
無能な指揮官代表はダイク。ダメなのは仕方ない。向き不向きがある。だけどそういう人は自分は指揮官の資質が全くないことを自覚しないと。命が懸かっているんだから。
そして1話目に出てきたソベルはドs?それともあの鬼の特訓は愛のムチだったのか?E中隊の結束を強くするためにわざと自らが憎まれ役を買って出たのかとも思ったのですがそういうわけではなかったのかな。もう出てこないかと思ったら忘れた頃に出てくる。最後、ソベル大尉がウィンターズ少佐に敬礼する(させられた)シーン、あそこは面白かった。
ニクソン大尉はあのままアル中になってしまわないかと心配でしたが晩年は愛する妻と世界中を旅行したのだというのだから良かった。
他の隊員のこともまだまだ書き足りない〜でもこの辺にしとこう。

毎回、存命の元隊員たちのインタビューが入り、いったい誰なのかなと思っていました。私は9話目まで観たところでもう一度最初から観直して最終話を観たのでラストのインタビューはとても感動しました。

正直昔は戦争映画が苦手でした。でもそれは現実から目を背けていたのかもしれません。
本作ではドイツが降伏するまでを描いていますが、最後の方で、強制収容所が出てきました。あのような収容所が沢山あったことがとてもショッキングでした。生き残ったわずかなユダヤ人たちにとっては助けにきてくれた連合軍の兵隊たちがとても頼もしく見えたと思います。しかし彼らの道のりも決して楽なものではなく多くの犠牲があったのだということを知りました。
雪原での戦いも凄まじかった。極寒の中タコツボの中で睡眠をとる。生きているのが不思議。武器も防寒具も食料も足りない。わずかな暖を取るための焚き火も許されない。これを観た後は寒いとか美味しくないとか言えなくなる。何を贅沢言っているんだと思う。屋根のあることろで過ごせる。温かいものが食べられる。布団がある。これ以上何を望むのか。
つくづく私たちは歴史に学ばなければなあと思いました。本作を通じて実際に戦地で戦った元兵士たちの言葉を聴くことができたのは私にとってかなり貴重な体験で本当に観て良かったと心から思いました。