リタ

バンド・オブ・ブラザースのリタのレビュー・感想・評価

バンド・オブ・ブラザース(2001年製作のドラマ)
4.6
今まで見たドラマの中で最も誰が誰だか分からない序盤。GOTなんて目じゃない笑

何故なら戦争物。9割5分が若い男性。
彼等が皆同じ軍服を着て、同じヘルメットを被り、
頬を黒く塗りたくってる。
名前、愛称に加え、苗字で呼ばれることもあるし
覚えてもすぐ退場して新しい人増えたり
退場した人がまた戻ってきたり…。
有名な俳優は殆ど出てないし、
ほんと序盤は判別不能。

しかし、見終わった頃にはきっと、
20人くらいのキャストの顔と名前と階級は判るようになってるはず。
そんでもって、キャスト一人一人に、
今まであんなことあったねこんなことあったね
って順を追って話しながらハグして回りたい程に
皆のこと愛おしくなってるはず。

「ラズ、あなたが訓練中にモノマネした時の
ソベルの慌てようってば!」

「トイ、塹壕での活躍かっこよかった!
無駄な殺生はせずメリケンサック笑」

「ハリー、パラシュートにはそんな意味が。
微笑ましいわ。ご馳走様です。」

「ブル、コッブに凄むとこグッジョブ」

「ユージーン、駆けつける姿がいつも素敵。
士官達叱り飛ばしたとこ特に惚れた」

「コンプトン、クリスマスなのになんて女!
早く忘れて次だ次!!」

「リプトン、スピアーズの例の…ヤバかったね笑」

「ジョーンズさん、アレなとこもあったけど、
地下室ではいい仕事してましたよ」

「リーブゴット、言わされて辛かったね。
貰い泣きしちゃったよ。」

「ニックス、お酒は程々に…」

「そして我らがリチャードウインターズ!
ラストスカッとしたね!( ノ゚Д゚)よっ!綺麗好き!」


(皆の階級はネタバレになるかもだから伏せる)


愛おしいキャスト達が
次々に怪我したり死んだりしていって
痛くて悲しくて辛かった。

衛生兵が到着して負傷者を看るとき、
皆縋るように祈るように、
しんと静まり返ることに心動かされる。

ドイツや日本が降伏したと聞いた時の兵士達の顔、
色々物語ってるよなぁ。

俳優の演技が、演技に思えないくらい自然で
本当の兵士を見てるみたい。

過剰な演出もないし、淡々と進む。

武器も洗車も街並みも森も全て
本物みたいに思って見てた。

2話冒頭のノルマンディでの落下傘降下シーンは
見ていて恐ろしさで泣けてきたし
バストーニュの寒々したシーンが長くて
私は家で見てるのに早く帰りたいと思ったり。
お金かけてるだけあってド迫力。スケールすごい。
あれがセットって…。


プライベートライアンまだ見てないから早く見よう。
パシフィックも…見ようかな。


有名な俳優殆ど居ないとは書いたけど、

ダミアンルイスに、
フレンズのメインキャストの他、
最近監督業で話題になった
ロックストックの俳優デクスターフレッチャー、
スナッチでステイサムの相方してた童顔の人、
ゴシップガールのハンフリー家の父ちゃん、
ジェームズ・マカヴォイ、
トム・ハーディ、なんかが出てる。

最後2人も若いなー!って驚いたけど
ゴシップガールの父ちゃんなんて
嘘でしょ!?ってくらい別人に見える笑

ということは昔のドラマなんだよね。
技術的にも古さは全く感じない、
普遍的テーマの良いドラマだった。

カラヒー!
リタ

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