ジャッキーケン

バンド・オブ・ブラザースのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

バンド・オブ・ブラザース(2001年製作のドラマ)
4.8
物量がドラマ版「プライベートライアン」

1話は主人公らが軍人キャンプで己を鍛えて戦地に出向くまでを描いてるのでゆったりと訓練パートをしているのだが

2話からの「ノルマンディー上陸」から怒涛の銃撃戦と爆発、ドラマとは思えない安定のHBOスケールで戦争ドラマが繰り広げられる

1話ごとのドンパチ具合が「デンジャークロース」であり「プライベートライアン」の伝説的なノルマンディー上陸シーンを越えようドラマでやっちゃう気合いが半端ない

結構複数のキャラクターが主人公だからこれ!って言える推しキャラそんなにいないけど印象に残ったのは「フレンズ」のソベル、1話目から存在感発揮しまくりで好きだわぁ、後半精神がとんでもなく抉られてしまうコンプトンも最後グッとこさせる悪役顔の良い奴

ドンパチがヤバ目なんだけど「シンドラーのリスト」の赤い少女を連想させるようにあの日あの時あの場所で会ったあの人が!っていう伏線をサラッと入れられたのは鳥肌

前半ドンパチ、後半は戦争の悲惨さを訴えかける構成で終盤に発見される収容所のところはかなりエグい、あとナチスと寝た女に与える罰も色んなナチス絡みの戦争映画でよく出る仕打ちなんだけど本作は余計にハードに描かれる

どうしても「プライベートライアン」を連想せずにはいられないそれもそのはず本作はスピルバーグとトムハンクスが絡んでるし人体破損の痛々しさはライアンを超えてるだろって言えるシーンが何個かある

戦争中に銃を撃ちまくり敵を倒すのには心は痛まないけど戦争終結でやむを得ずに人を殺すシーンの方がよっぽどズシンとくる
これが戦争というやつかってのを実感せずにはいられない

ライアンレベルの戦争ドラマに飢えてる人は必見