最愛エンドに涙止まらず…!!!
ついに最終章を見終えました。究極に切なくて心震える大変素晴らしいドラマだった。
"僕はただママと一緒にいたいだけなんだっ…!"
ノーマンのこの言葉が全て、これがノーマンの全て。
しかし見事に皆がみな、ノーマを愛し、彼女に影響され徐々に狂っていったね。彼女は元凶にして最愛の人。
そして、今作。
完全にノーマンの勝ちですね。
誰も、ノーマン以上に彼女を愛せる人はいなかった。愛って深すぎると、時に恐ろしいものなんだなぁ…
─── 死が二人を分かつとしても… ───
生と死の狭間に幸せを感じ、幻想の世界でしか生きられなくなってしまったノーマン。
このドラマはサスペンススリラーである以上に、愛の物語でした。こんなにも私を魅了してくれるサイコパスは彼以外に考えられない。
ここでひとつ思い出すのは、以前テレビで偶然見かけた、とある映画のワンシーン。題名は覚えてないけれど、邦画だったと思う。
《火葬場で骨を拾おうとしたら、火葬台にはなんと2人分の骨が横たわっていた…。年老いた夫婦、夫を亡くした妻が夫を恋しがり、火葬場で焼かれる直前の夫の棺桶にこっそり入り込み、一緒に焼かれてしまった。生きたままで…》
この映画自体はシュールなコメディっぽかったけど、このシーンがやけにショッキングで今でも印象深い。
もしかしたら狂気は時に愛に等しいものなのかも。端から見たら異常でも、2人にとってはこれ以上無い幸せ。これぞまさに残酷の国のお姫様と王子様。
「ベイツ・モーテル」が言わんとしている事も、それに近いものがあった。
このドラマは類い稀に見る《サイコ・ファンタジー》だと思う。
ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』にも空想的エモーショナルな所がちょっと似てると思ったり。
とにかく、テーマや設定などが私の好みにドンピシャだし、とにかく泣ける!感動できる。
どこまでも残酷ながら、ノーマンの心の純粋さが際立って美しいです。演じたフレディ・ハイモア君の憑依されたような繊細な演技も凄まじく、その陰りのある美青年(少年)ぶりに怖いほどに惚れぼれさせられた。
病んで精神分裂して崩壊していく彼にヤバいくらいにゾクゾク…。
愛のため、彼は愛ゆえに崩壊していくのです。なんとも酷い。
ノーマンが母親に取り憑かれるように、私もノーマンに取り憑かれてしまった。
私はノーマンに愛されるノーマがうらやましい。私はノーマになりたい。
もう後戻りは出来ない。
ノーマンの意思を次ぐ準備は出来ている。
母親から生まれた彼という名の愛の結晶は永久に朽ちることなく輝き続けるだろう──
優秀過ぎる本格的なサイコサスペンス。
人間の狂気で戦慄する恐ろしさは、何にもかえがたい恐怖体験でした。
『ベイツ・モーテル』、猛烈に大ヒット!!
なかなか海外ドラマを観ない私ですが、これは見事にしてやられましたね。まるで映画の次元を越えています。
私にとって、一生心に残る愛の物語でしょう♡♡♡