骨法十か条

家政婦のミタの骨法十か条のネタバレレビュー・内容・結末

家政婦のミタ(2011年製作のドラマ)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

 能面の表情を崩さずターミネーターのような家政婦のミタさんが家庭崩壊していく家族のもとで働いていくうちに過去のトラウマを乗り越えていく話。

 タイトルになっているミタさんが面白くて、どんな命令でも実行して、常に持っているカバンは四次元ポケットのように何でも入っている。キャラクターとして魅力的でした。そして、何故、感情がないのか? というのが明かされていく。

 一方、主人公の家族がなかなかの自己主張の強い人物たちで、見ていると自分たちのことばかりで自己中心的な人物たちにしか見えないのが痛いドラマでした。
 母親は自殺してしまって、その原因は主人公の不倫。序盤は不倫相手への思いが忘れられず、付きまとう。父の不倫を知った子どもたちは反抗して家出したりしますが。長女は「お父さんの事嫌い! 何やってんの!」と攻めていますが、自分は先輩とHしちゃったりしてます。確かに家に居場所がなくて彼氏に救いを求めるというのはわからなくもないですが、何の共感も得られないです。長男はとにかく人をぶん殴る男でミタさんも父親も殴ります。「あいつ!」とか実の父親に向かって言っちゃうのが信じられないです。それでいて人を殴ったことは謝らない。1番下の妹さんはことあるごとに「○○ってなあに?」しか言わないです。
 ほいで、この家族がミタさんの過去を知ろうとして、ミタさんが「辞めます」って言ってるのに「ミタさんじゃなきゃダメなの。戻ってきて」とミタさんの気持ち考えずに自分たちがミタさんにいてほしいから。という自己主張を突き通す行動が見てて辛かったです。ミタさんが隣の家で働いてると知って「ミタさんがクビになればいいんだ」と隣人の家に盗みに入ろうとするのが信じられないです。

 序盤から中盤は家族がひたすら自分の気持ちを訴えて、全員で泣いてるのでかなり見てるのが退屈でしたが。家族のくだりが終わって、ミタさんの過去のくだりからは面白くなりました。
 けども、やっぱり家族の自分が自分がな考えに納得できないドラマでした。長男クン、隣人さんを「あのババア」とずっと言ってたりするし。あとは、主人公やミタさんがふと見上げると、やたら団らんな家族たち。というのがいっぱい出てくるのが安っぽく見えてしまうのが痛いです。「美味しいね、お父さん。ハハハ」みたいな幸せいっぱいな家族どんだけいるんだと戸惑いました。

 ありえないファンタジーとしても、登場人物たちが無茶苦茶すぎて、ちょっとついていくのが大変なドラマでした。