茶一郎

MR.ROBOT/ミスター・ロボット シーズン1の茶一郎のレビュー・感想・評価

4.9
【記録】
 Fuck!Society!これはデジタル・ネイチャー時代の『ファイト・クラブ』。
 天才ハッカーの物語と思って見ると肩透かしを食らう、今作は、成熟社会の裏腹に複雑化・異常に煩雑化した(誰かが決めた)社会のシステムに欺瞞を感じた主人公が革命をするまで、またその社会において辛うじて生存可能な「自分」を見つけるまでの物語だと思いました。
 今作における「世界」は、その主人公の視点から見た世界であり、全てが彼の心象風景。この欺瞞に満ちた世界は常に曇天で、画面の半分以上を占める「空白」はこの世界の虚構さを際立てます。
茶一郎

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