daiyuuki

空想大河ドラマ 小田信夫のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

空想大河ドラマ 小田信夫(2017年製作のドラマ)
4.0
NHKの大河ドラマのパロディ作品。実際に大河ドラマ『真田丸』を収録したセットを使用し、スタッフも殆どが大河ドラマ経験者で固められたため、脚本家の前田司郎は「NHKさんの本気を見ました」と語っている。当初プロデューサーがスタッフに声をかけた際は「正直、ひとりくらいは「やりたくない」って断ってくるかと思った」とのことだが、その予想に反し皆ノリノリで参加してきたという。
決戦桶狭間(2017年2月4日)永禄3年(1560年)。桶狭間の戦いから城に戻った小田家の面々が祝宴を開いている中、当主の小田信夫は浮かれている家臣たちを一喝するが、家臣の柴田勝夫や明智充から「織田信長殿の戦を見学に行ってはしゃいでいただけでしょう」と反論される。名前が似ている信長を何かと意識する信夫は、信長のような規律のある主従関係に憧れるが、自身も含めて緩み切った小田家では到底望めないことだった。翌日、信夫は家臣たちを集め、「第六天魔王」を名乗る信長に対抗して「第七天魔王」を自称すると宣言する。武士の威信(2017年2月11日)隣国・黒田城との戦で敵将の首を討ち取った信夫は得意気になっていたが、生首を寝室に持ち込んでしまい、次第に恐くなってしまう。恐さのあまり柴田を呼び出すが、「恐いなんて言っていない」と開き直ってしまい柴田と言い争いになってしまう。そこに明智が現れ「どうしても首が欲しいと言うから瓜で首を作った」と話し、瓜を持ち帰る。その際に、明智は「風呂に入る際に侍女を侍らすのは止めて欲しい」と侍女たちからの苦情を信夫に伝え、再び信夫と柴田が言い争いを始めてしまう。翌日、信夫は柴田に切腹を命じる。明智は引き止めようとするが、互いに強情を張る二人は明智の話を聞き入れず、柴田は切腹してしまう。驚く明智だったが、実は切腹は信夫と柴田が仕組んだドッキリだった。騙された明智には謀反の心が芽生えていた。黒田城攻め(2017年2月18日)黒田城攻めを決意した信夫は柴田・明智と軍議を開く。柴田は「黒田城内に鼻薬を効かせた内通者がいる」と伝えるが、「鼻薬」の意味が分からない信夫は軍議を余所に「鼻薬」の意味を聞き始める。さらには自身が掲げている「天下布武」の元々の意味を聞き始め、最終的に「戦なんてやりたくない」と言い出す。こじれた話をまとめようとする明智に対し、信夫は「人間五十年を舞うから家臣を集めろ」と言い出す。明智は「戦の準備で皆忙しいから明日の朝にしましょう」と伝えるが、翌朝、誰も「人間五十年」を見に来ないので信夫は怒り出す。怒られた明智は「人間五十年なんて見てる暇ないんです」と反論する。信夫と明智の対立は避けられない状態となっていた。本能寺の辺(2017年2月25日)永禄6年(1563年)。本能寺近くの寺に宿泊していた信夫の元に、「明智が謀反を起こした」という知らせが入る。柴田とお毛は逃げるように伝えるが、信夫は「逃げようとして失敗したら格好悪い」と言い出し脱出を拒否する。信夫は明智軍に包囲され火を放たれた寺の中で「人間五十年」を舞うが、そこに明智が姿を現し、「何で逃げないんですか」と言い出す。明智は「殿にしっかりした武将になって欲しいと悩んだ挙句、勢い余って謀反を起こした」と伝える。「本能寺辺りの変」と名付けられた事件は落着し、信夫は柴田・明智と共に燃え盛る寺で「人間五十年」を舞い続ける。
大河ドラマの戦国時代もののパロディドラマで、 主人公が織田信長に憧れ真似ている弱小武将で毎回織田信長を意識した行動して家臣を振り回すのが、戦国時代もののパロディになっていて面白いパロディドラマ。
daiyuuki

daiyuuki