り

JIN -仁- 完結編のりのネタバレレビュー・内容・結末

JIN -仁- 完結編(2011年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

泣いた。
色んな要素どこをとっても楽しめる。小さなスマホの画面で見ていたはずなのに自分も仁と共に江戸の世界にいたかのような余韻が心に残る作品でした。

①幕末の歴史を体感できる
幕末の偉人達が出てくるたび、あの坂本龍馬!緒方洪庵!と仁先生と一緒にいちいち感動できる。恭太郎さんのような徳川側も、龍馬さんや西郷さん、久坂さんといった維新側も、色んな立場の人がそれぞれの立場と信念を抱えていて、誰も間違ってないのに命が失われていくのが切ない。だから幕末は色んな作品の題材にされるんだろうなと改めて思った。
他にも歌舞伎役者や火消しなど、江戸の町人達の文化が所々出てきて興奮する。
エンドロール見たら方言指導する人がいて、そういう細部へのこだわりがこの没入感を作り上げているんだろうなと感じた。

②南方先生が素敵
初めは手術を避けているような暗黒の南方先生が、タイムスリップしてから違う人間のように成長したことに最後に気付き感動する。江戸の人々が先生に惹かれていくのがよく分かるくらい優しくて正義感ある魅力的な主人公。大沢たかおマジック?
色んな葛藤を乗り越えるところにグッとくる。特に、先生はずっとみきさんが全てで、江戸で頑張る原動力の中心はみきさん、行動の判断の軸になるのも未来のみきさんにどう影響するかだったはずなのに、目の前の人々を救う決意をして、写真と、みきさんと決別してからは心が江戸の人間になっていく、その心の移り変わりに共感。いつのまにまた江戸に帰ってきたいと思っている先生愛しい。先生と江戸の周りの人々みんなが愛しくなり、永遠に続いてくれってこっちまで祈ってしまう。

③3人の女性たちとその関係
野風さんと咲さんがこれまた魅力的。2人が恋敵でありながらお互いを尊敬してる関係もいい。
野風さんは、この音だけが本音でありんすのシーンが最高だった。雪になりたいってどんな気持ちだよ。そんな願いができるほど人を好きになるってどんななんだろうと妄想させる。龍馬さんとの関係も素敵だったな。かんざしで一緒に泣きました。
咲さん、初めは堅物感あって好きになれなかったけど、いつのまに好きになってた。まるで仁先生がやっと咲さんの大切さに気付いたのと同じように。まさか揚げだしでここまで引っ張られるなんて。こちらも最後手紙で大号泣しました。
みきさんと野風さんと咲さん、先生は誰とくっつくんだろ〜位にしか初め考えていなかったのが、まさか最終的にこんな関わりあい方をしてこんな展開を見せるなんて、、やられた。

④現代医療のありがたみを知る
今では簡単に治る病気が死の病である現実が突き付けられる。沢山の失われた命があって、人々や医者の苦労があって今の環境があるという尊さを知る。
さらに、今のコロナパンデミックと作中のコロリパンデミックがどこか重なり、自分も時代の変わり目を生きているんだな、頑張って生きようと思える。

⑤終わり方が最高
最後どんな風に終わるんだろうとずっと考えながら観ていたけど、こんな美しい話の終わり方あるんだなという気持ち。
先生がみんなの記憶から失われるのは悲し過ぎたけど、龍馬さんの、消えたとしても共におるという言葉に救われる。100年以上越しに手紙で想いがやっと通じ合うのが切なさ極まる。あの木箱と十円玉で思い出すのも泣かせにきてる。咲さんは、ずっとずっとあの木箱と十円玉を見つめる先生のことを見つめていたんだってことが分かる。
初めはみきさんという人がいながら他の人のことを好きになる事はないのかなと思ってたけど、ちゃんと咲さんのこと好きになったんだね先生。たぶん野風さんの手術して写真が消えた時にみきさんとは決別したということだと思うんだけど、それでもみきさんが浮かばれない感じがする。と思ったけどあの綺麗な夕日を共有してそれで繋がってる感じがして全て許された。

⑥総括
長編だったけど、一話一話ドラマがあって楽しめた。歴史上の偉人もそうでない人もみんな魅力的だった。俳優さん凄い、、
素直に自分も頑張って生きようと活力をもらえるドラマでした。
見てよかったあ!!!