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TAROの塔のmetalicheartのレビュー・感想・評価

TAROの塔(2011年製作のドラマ)
4.6
生前、敏子さんが太郎さんについて語っていた書物や映像を目にしたが、
本当に大好きで、一緒にいる事が嬉しくて幸せを感じさせた。
結婚の形を取らず、養子と言う形で、生涯パートナーを貫いてきたが、それでいいの?って思った事があったが、
この作品見たら、そんなのどうでもよくなった。

芸術家としての岡本太郎を産んだのは、母であり、芸術の塊である、岡本かの子。
母ではなく、ある意味麻薬や宗教のような毒母。
しかし、唯一無二の鬼才の芸術家にしたのは、間違いなく平野敏子。
彼女がいなかったら、岡本太郎はただの芸術家一家の息子でしかなかっただろう。

芸術家一家の中に入った、普通の人が一番アーティスティックで狂気を抱えた人だった。
彼女の尊敬と愛情と狂気と自信が、岡本太郎を支えているのを感じ、男性として太郎さんを心から愛してるんだなあと。

太陽の塔の制作を中心に、2人の濃い話が展開されたが、本当に面白かった。
芸術って?答えは出ないけど、殴られた感じがするほど、衝撃的なドラマだった。

ドラマにはないが、何故養子縁組なのかは、かの子と一平の関係から結婚は嫌なのは分かるが、妻だと遺産を一部異母兄弟に渡ってしまうが、子なら全額渡せる。
岡本太郎の遺作品を管理出来るのは敏子だけ。
と言う、太郎さんの愛を聞いたら、泣いちゃいます。
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