なおき

モンキーファイト!!!のなおきのレビュー・感想・評価

モンキーファイト!!!(2018年製作のドラマ)
3.0
誰もまだ詳しい感想を書いてないので、駄文ながら、某が一筆してみようかと思います。


このドラマ、元は『タイクーン!』というタイ映画で、それを下敷きにテレビドラマ化。
映画版のアクションシーンを使い回しつつ、映画版のストーリーをなぞりながら、新規のアクションシーンや登場人物を織り交ぜる構成であります。


それで、タイ映画のドラマ化ということだけあって、格闘シーンの迫力が半端なく、肘打ち、膝蹴り当たり前の痛み満載なスタントてんこ盛り。
それもそのはず、このドラマ、『チョコレート・ファイター』ヒロインのジージャ・ヤーニンや『7人のマッハ!』主演のダン・チューボン(『マッハ!参』でトニー・ジャーで戦ったこともある)やタイの格闘映画の猛者が出演しており、このドラマの主人公(ドニー・イェン風)も『マッハ!ニュージェネレーション』に出ていたこともあり、動きがキレッキレ。
つまり、こういうこと。
『マッハ!』や『トム・ヤム・クン』並みの格闘シーンが毎回見られるドラマなのだ。
ここまで、すごい格闘戦が見られるドラマなんて、ドニー・イェン主演の『精武門』(『ドラゴン怒りの鉄拳』)以来だなあ。
あくまで、個人的にはだけど。


ただ、映画版の格闘シーンを使い回してる弊害があって、映画版とは違い、このドラマだと、話が進むごとにヒロインがどんどんと太っていき、最終回だと、顔パンパン。
使い回しの映画版の格闘シーンだとやせているのに、場面が変わると顔パンパンでいきなり太ってるように見えるという謎の現象が起きているのだ。
ヒロインや出演者がどんどんと太っていくドラマといえば、『ブラックリスト』や『ウォーキング・デッド』が思い浮かぶけど、さすがにここまでの珍事はないよなあ。


それと、このドラマ、後半から、日本人ヤクザが登場して、主人公や刑事たちと元々もめているギャング連中と相対して三つどもえの混戦となるんだけど、演じてるのが、皆タイ人なんで、日本語棒読みな上、日本刀まで扱う時代錯誤。
その女組長がジージャ・ヤーニンなんで、アクション自体は迫力あるんだけど。
しかし、よく考えてみたら、日本刀を扱う女組長って、『キル・ビル』でも意識してるのかいな?
なおき

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