さうすぽー

龍馬伝のさうすぽーのレビュー・感想・評価

龍馬伝(2010年製作のドラマ)
4.5
自己満足点 89点

今まで観た大河ドラマの中で最もはまった作品。

下士と上士の根深い差別問題や、幕末という不安定で激動の時代を凄く丁寧に面白く描いていました。

福山雅治の"悩める龍馬"から"誰もが抱くヒーロー的龍馬"に変貌していく姿を見事に演じていたと思います。

佐藤健の演技も光っていて、これを経て剣心役に抜擢されたのは充分に納得できます。
岩崎弥太郎を演じた香川照之の少しひねくれた感じも見事です。

佐藤直紀によるオープニングテーマによるインパクトも凄まじいです。
るろうに剣心の大友監督による緊張感と臨場感が漂って引き込まれる演出術が光っていて殆どダレる事なく観れたのは今作くらいです。


後藤象二郎が弥太郎使って龍馬を殺そうとさせる展開にやり過ぎ感があったり、武市半平太が捕まってから切腹される下りは正直長かったものの、それ以外は非常にテンポ良く展開されて、10年以上前の作品なのに自分の中で未だに印象が強い大河ドラマでした。