ブタブタ

コブラ会 シーズン1のブタブタのレビュー・感想・評価

コブラ会 シーズン1(2018年製作のドラマ)
5.0
ほぼテーマはスターウォーズと同じ。
「正義」と「悪」全ては「バランス」
嘗てはダークサイド、悪役、いじめっ子でやられ役でしかなかったコブラ会。
そして34年の月日が流れ「最後のコブラ会」ジョニーの負け犬からの復活、ゴミみたいな怠惰な日々を送るだけの人生からもう一度、少年時代には確かにあった夢や輝きを、中年を過ぎて人生の折り返しに入った所で漸くそれらを取り戻そうと奮起する。
其れはロッキーみたいに世界チャンピオンになるとか大それた事ではなくて傍から見たら本当にささやかな事かもしれないけどジョニーにとっては世界を変えるような凄い事である。
正に己が変われば世界も変わる。
そしてジョニーの最大の宿敵「カラテキッド」ダニエル・ラソッソもまた成功者に見えて色々な苦悩を抱えている。
互いに中年となった二人の人生が再び交わる事で『カラテキッド』の第二章が始まる。
そしてジョニーに弟子入りする虐められっ子ミゲルの存在によって次の世代へと移っていく。
離婚し別れたジョニーの息子ロビーやダニエルの娘サマンサも巻き込み、コブラ会と宮城道空手に別れて、正にフォースにおけるジェダイとシスみたいな戦いに突入する。
ジョニーの嘗ての「先生」ジョンはシスの暗黒卿みたいだし、正義(まともな人生)と悪(クズの人生)の合間で揺れ動くロビーはカイロ・レンの様である。
今は亡きグランドマスター・ミヤギサン(パット・モリタ)もダニエルの心に生き続け、フォースゴーストみたいに今なおダニエルを教え導く。
『コブラ会』は正義VS悪という単純な構図を超えて、嘗ての悪だった物も正しい事を取り戻せる、嘗て正義だった物も容易に悪に転ぶ、そして人生には遅いという事はないという大切な事を教えてくれる。
スターウォーズみたいと言いましたが所謂「神話」の物語を構成する為に必ず存在する「敗者」を主役にした話しだと思う。
顧みられる事はなく「神」にただ敗れ去る為に存在する「悪魔」「怪物」「巨人族」といった敗者にスポットを当てて敗者にも敗れ去った後の人生があり、そしてそこから己の人生を歩む姿、そこにもドラマがある。
光があり闇がある。
どちらか一方を滅ぼして終わりでなはく全ては調和・バランス。
そう思うとどうしてこれをスターウォーズ・シークエルでは出来なかったのかな~と思うのでした。