先生はなぜ先生と呼ばれるのか。
先に生まれたから?
違う。
先を生きているから?
それも違う。
先の生き方を示してくれるから?
Y E S ! S E N S E I ‼︎‼︎
人生における最初の決定的な分岐点で間違った選択をしてしまった、させられてしまった"悪役"ジョニーを軸に展開する34年後の「ベストキッド」。
アツい…!とにかくアツい!!
(Is She Hot? Hot? Hot?のくだりは笑った)
「ベストキッド」本編の映像も用いながら、「敗者」のジョニーと「勝者」のダニエルさんのその後の人生が交差する。
勝っても負けてもダラダラと続く「人生」そのものの残酷さを、1話30分で小気味よくユーモラスに、そしてひたすらアツく語るストーリーテリング。
当時の役者がそのまま演じる事で否応無くアガるうえに、いちいちオリジナルのツボをついた脚本と演出でまぁ面白い。
若い頃のジョントラボルタをシュッとさせたようなタナー・ブキャナン筆頭に、新たなキャスト陣も皆見事にハマってる。
あまりにも決め打ちすぎて少し類型化されているキャラとかもいるけどその辺りは恐らくシーズン2以降でピックアップされるはず。
いじめられっ子が努力の末にクズをぶちのめして溜飲を下げる。だけでは当然終わらせない。
ミゲルの選択は勿論、女子いじめっ子チームのリーダーへの仕返しとかホークの件とか、かなり「間違った」ままシーズン終了してる部分があるので次シーズンへ期待。というかそここそが今作の本質か。
あとやっぱり女性陣の活躍!本格的には次からかなー。勝った男のトロフィーとしてしか役割を与えられない女性はもういない。
トキシックマスキュリニティを内面化させてしまったジョニーの前に立ち現れる「未精算の過去」。
人は変われるのか。変われるのだとしたらそこにタイムリミットはあるのか。
どうなるシーズン2!