RAN123

七日の王妃のRAN123のレビュー・感想・評価

七日の王妃(2017年製作のドラマ)
3.5
2022 BS 吹替え版 

実話を元にした端敬王后の物語。
端敬王后、中宗、燕山君の三角関係に王座・権力争いを絡ませて、話が進んで行きます。

チェギョンに思いを寄せているのに、チェギョンを追い詰めていくあたりは燕山君の屈折ぶりがよく表現できているなと。

中宗は他の韓国ドラマでも登場する事がありますが、このドラマのイ・ヨクの設定は中々荒唐無稽で面白かったです。

チェギョンは悲劇のヒロインのはずですが、性格のせいでしょうか、最初の頃はあまり好きになれませんでした。思い立ったら即行動で、ちょっと大人しくしといてと思ってしまう場面が多々ありました。
でも、この独りよがりで進むチェギョンでないと物語は進展しないのですよね。
少女時代からパク・ミニョンになった時はさすがに違和感がありました。顔は似てなくてもせめて雰囲気が似た少女役はいなかったのかなと。

燕山君に一番翻弄されたのは、チェギョン、イ・ヨクではなく、チェギョンの父 シン・スグンではないかと思いました。それと一番怖いのは燕山君ではなく、ヨクの母、大妃様ですよね。悪女で名高いチャン・ノクスが霞んでしまうわ。

ドラマは数十年後再会という設定でしたが、それでも寂しいラストです。
実話はもっと切ない。廃妃後王宮から出た後、どのような人生を送らざるえなかったかを想像したら、何とも悲しい気持ちになりました。
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