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ROME [ローマ] シーズン1のutakoのネタバレレビュー・内容・結末

ROME [ローマ] シーズン1(2005年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

紀元前52年。8年の遠征でガリア制圧を果たしたユリウス・カエサル(英名:ジュリアス・シーザー)はローマ帰還間近にあった。民衆からの支持も絶大なカエサルの帰国を恐れる元老院はポンペイウス将軍を支持しカエサル対抗構図をとるが…。
覇権,金,プライド,有象無象の愛憎渦巻くローマ内乱期を描いたドラマで、エミー賞受賞も納得の濃厚ドラマで無我夢中、あっという間に観てしまいました。

前編はカエサル帰還からローマ統治、ポンペイウスとの決着、『ブルートゥスお前もか』(この台詞はシェイクスピアの創作らしいけど)で有名なカエサル暗殺までが描かれる。※元老院側(反カエサル派)…大人数に刺殺される暗殺シーンは生々しい迫力がありましたね。

この作品はカエサルが主人公というわけでもなく、その家族や親族、愛人、側近アントニウス、後の初代ローマ皇帝となる甥オクタヴィアヌスの幼少期、友好関係から一転…敵側になるブルートゥスやその母、エジプトのクレオパトラなどなど、史実でも有名な人物たちの華やかな貴族の生活を描きながら、創作庶民キャラの百人隊長ヴォレヌスと軍団兵プッロの生き様や友情なども描く群像劇で、史実と創作を上手く融合させ当時の混沌としたローマを隅々まで感じとる事が出来て非常に面白かったです。

明日どうなるかわからないジェットコースターのような展開は『激動』という言葉がぴったりで毎話やめ時に困る引きの面白さ。後編も楽しく観よう。
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