lapin2004

エージェント・オブ・シールド シーズン1のlapin2004のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

MCUファンとして大いに楽しめた。共に観たMCU作品ほぼ未視聴の妻が、途中でスマホをいじり始めたりする事もなく、脱落せずに全22話完走したので、たぶん一見さんでも楽しめるんだと思う。

ストーリーの細かい部分は一見さんでは理解できないかも知れないが、個性的なキャラクター達の魅力がドラマの求心力になっている。特に女性エージェントは魅力的。スカイ、メイ、シモンズ、ヒル、あとメイの母ちゃん(OG)もいいキャラしてる。アケーラやハンドも最終的にはいい奴でしたな。今回未登場のブラック・ウィドウやエージェント13も交えて、女性エージェントにフォーカスした作品を作っても面白そう。「エージェント カーター」がありますが。

悪人もキャラが立っていて、終盤でヒドラ側の面々…ギャレット、ウォード、クイン、レイナ、デスロックが集結した場面は悪のアベンジャーズがアッセンブルしたみたいでワクワクした。

反面、中心人物のコールソンだけはどうにも中途半端に思える。凄腕エージェント扱いだが、何がどう凄腕か説明できていないというか。フィッツ、シモンズ、スカイとの対比でメカや科学には弱いような描写。最前線で闘い腕力を振るう場面も多いが、見た目の威圧感に欠け強そうに見えず、相手を殴り倒しても説得力はイマイチ(メイは女性であの年齢なのに強さに説得力があるのがすごい。さすが元チュンリー)。私情に流されたり取り乱す場面も目立ち、冷静沈着な戦略家にも見えない。ルックス的にもイケメンには見えないのだが、元恋人は超美人のチェロ奏者ってのもなあ…

終盤で冷たく突き放したメイにも愛され信頼されているけど、なぜそこまで特別な存在になっているのか、このシーズン1を観ただけではピンとこない。元々MCU映画では凄腕エージェントと言うよりは一般人的小者的小役人的存在感で、超人戦士達に時に冷淡にあしらわれても一生懸命纏わり付いて頑張るところが人気だったと思うので、もうちょい違うキャラ設定の方が良かったんじゃないかとも思える。見た目普通のオッサンでデスロックにあっさりやられたけど、実は発信機を撃ち込んでいました…というエージェント・ブレイク的な「すぐにやられちゃうけど、タダではやられないよ」みたいなしたたかキャラとか。ロキにやられながら一泡吹かせたコールソンなんだし。

フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)なら凄腕エージェント達の真ん中に立ってもサマになる貫禄だが、コールソンは…やはり脇でこそ輝くタイプなんじゃないかなあ。いや面白かったけど。

【追記】放映終了3年後、ギャレット役のビル・パクストンが心臓病が元で亡くなった。不治の病を克服するために禁断の薬を求め、自ら投与するという本作の展開と重ね合わせてしまう。R.I.P.