なお

デアデビル シーズン1のなおのレビュー・感想・評価

デアデビル シーズン1(2015年製作のドラマ)
4.2
”夜に駆ける”

自身初の、Netflixオリジナル・マーベルドラマ作品。

2月末にてNetflixでの配信終了とのニュースを聞きつけ、急いで完走。
ホントはもっとまったり見るつもりだったのに…
かつ、その「配信終了」が大変悔やまれるクオリティと、続きが気になる魅力を持った内容であった。

✏️親愛なる隣人…?
日中は、”駆け出し”ながらも明晰な頭脳と優れた洞察力で頭角を現していく弁護士、夜は勧善懲悪のマスクマンとして活動する<マット・マードック>が主人公。

マットは、幼いころに遭遇した不幸な事故により視力を失った。
失われた視覚を補うべく、それ以外の感覚器官が常人のそれをはるかに上回るほどに発達。
”盲目のヒーロー”として、同じ弁護士事務所の仲間であるフォギーやカレン、彼らが住まう<ヘルズ・キッチン>の住人たちの協力と、自らの腕っぷしを武器に街の平和と正義を守る。

まさに「ペンも剣も味方にしながら戦う」マットのヒーローとしてのスタイルは、他のMCU作品にはない面白味がある。

「街の平和を守る」というスケール感だけでいうと、かの親愛なる隣人・スパイダーマンにも通ずるものがあるけど、本作は主な物語の時間帯は夜間。
かつ”ダークヒーロー然”としたマット(=デアデビル)の風格も相まって、単なるヒーローものでは終わらせない魅力たっぷり。

✏️フィスク
シーズン1の大ボス<ウィルソン・フィスク>。
Disney+限定配信ドラマ『ホークアイ』にも登場したので記憶に新しい。

父親からの暴力とモラハラを受け少年時代を過ごした彼は、その影響からか「子どもがそのまま大人になったような」暴力性と危険性を持ち合わせている。

ふだんは紳士然とした立ち振る舞いで、ヘルズ・キッチンの影の支配者として君臨する彼だが、窮地に陥ったり自らの意に沿わない言動を取る輩に対しては態度を豹変させる。

馬乗りになってタコ殴りにしたり、巨体を駆使したタックルをしかけたりと、シンプルながら容赦ない暴力を振るう。
その反面、少年期の唯一の味方であった母や愛する人には深い寵愛を見せるなど、まさにガキ大将そのまま。

悲しい過去を持ってるっちゃ持ってるけど、視聴者に同情の余地を与えない悪事を働くヴィランっぷりは、マットたちの活躍を引き立たせてくれる。

☑️まとめ
シーズン終盤では、ヒーローの代名詞とも言えるオーダーメイドの専用スーツを入手したマット。
本作の恐ろしいところは、1シーズンが終わったのにも関わらず「まだまだ序章ですよ感満載じゃねーか!」と思わせてしまう点なのですよ。

学生時代からの友人であるマットとフォギーの友情もアツいし、ベンから”ジャーナリズム魂”を受け継いだカレンの活躍をもっと見てみたい。

が、しかし…!
悲しいことに本シリーズはシーズン3で打ち切りが発表されているし、前述の通りそもそもNetflixでの配信は2月末までで終了。
ああ、続きが早く見たい…

一応、NetflixオリジナルのマーベルドラマシリーズはDisney+もしくはHuluで再配信か…?なんてウワサもあるし、マットを演じたチャーリー・コックスがシーズン4の存在をほのめかす発言もしている。

何はともあれ、まずは再配信先が既に契約済みのDisney+であることを祈る。
なお

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