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きみはペットのkoyaのレビュー・感想・評価

きみはペット(2017年製作のドラマ)
4.5
このドラマは志尊淳君だから観た(最近、映画やドラマを観る動機が志尊淳君ばっかり)見事にはまってしまいました。

結果から言ってしまうとこの配信ドラマの後に初代と言われる小雪VS松本潤Ver.を観て、あれあれあれ????って思って、原作漫画14巻全部読みました。

最近、そこまでのめり込むものがなかったので(映画だけでなく)我ながらミーハーだと思いつつも、楽しい時間でした。

初代は原作漫画が完結しない早い時期にドラマ化されたのでドラマのラストはオリジナルだったのですね。

私は断然、最後の最後まできちんと描いた配信ドラマ版が好きです。
松本潤君はバレエやダンスは上手いけれど、このドラマの肝である「モモはとても人懐っこい」という部分が美青年すぎたような気がしました。
(松本潤君のファンの皆様、ごめんなさい。個人的な感想です)

そしてヒロイン、スミレちゃんは、学歴や仕事はバリバリだけれども家に帰って素に戻ればかなりの弱さや脆さ、情けなさ全開でそのギャップがこの物語の面白さなので、入山法子さんの家に帰るなり玄関にのびてしまう、という姿なんかがやはりコメディドラマのノリでよかったです。

モモ役はとても難しい役だと思うのですね。
漫画を実写化するにはとてもハードルが高くて、美青年で、かわいくて、人懐っこくて、やさしくて、でもバレエとなるとかっこよくて、時には男気があって、頭もよく、臨機応変な態度がとれる、でも時々は、むくれてそっぽを向いてしまう......表情がくるくる変わってどれが本当の姿なのか、と予想を裏切る行動をとる、という。

そして、スミレちゃんは高給取りの新聞記者なのですが、お仕事ドラマとしてもしっかり仕事が描かれていて、ピンクのスーツに白のパンプスなんてノリではなく、とてもセンスのいい服を着こなしてバリバリ働いている様子が丁寧でした。

モモの着る服もさりげなくセンスよくて、バレエダンサーでもあるし、志尊淳君の鎖骨は素敵です。

それでもとにかくこのドラマは登場人物がよく泣いて、やたらとキスするドラマですねえ。
漫画と一緒だと思ったのはスミレちゃんの親友、ユリちゃんと恋敵、福ちゃんこと福島さん。

このドラマは食事のシーンがとても多いのですが、スミレちゃんはモモにはさっとおいしいもの、作れるのですが、憬れの蓮実先輩となるとフランス料理みたいな料理を作ってしまう、という所など、わかるわかるって思いました。
いつまでたっても、憧れだった蓮実先輩とぎくしゃくしてしまうスミレちゃんに
「好きだから、気を遣うんでしょ?」
とさらっと言えるモモはすごい。

個人的に好きなのはモモが調子に乗った福島さんにこっそり会って「蓮実君もそれなりに好きなんだよねえ。この2人を傷つけたら......」って口調はやさしくても、手で髪の毛、ぐっとつかんで恫喝するところです。
こういう所の演出、上手いと思いますね。

オープニングの曲と映像も大好きです。
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