二兵

マーベル/ジェシカ・ジョーンズ シーズン1の二兵のレビュー・感想・評価

3.7
デアデビル1stシーズンが面白かったので、そのまま見始めたのだが、はっきり言って、前半は観るのが苦痛であった。ヒーロー物には戦闘シーンや超能力を駆使するド派手なシーンが無いとダメな人間なので…話の展開も遅いし、ジェシカを始めとするキャラクター達も、自分勝手な連中が多く(ジェシカの場合、過去がああだったので、ああいう振る舞いになるのはしょうがないが)あまり感情移入も出来なかった。

とはいえ、ネトフリなので、表現規制が無く、見せるべきものをちゃんと見せている点は評価できた。残酷描写、性描写(同性愛含む)、汚い言葉が普通に出てくるし…ルーク・ケイジも出てきたが、まさか初回でスーパーヒーロー同士がセックスする場面を見せられるとは思わなかったぜ(苦笑)。

中盤、言葉で人を洗脳するというコードギアスのルルーシュみたいな能力を持つヴィラン・キルグレイブが行動に出始めてからは、一気に面白くなった。

ジェシカに対し、歪んだ愛情を抱くサイコパスなのだが、能力だけで言えばMCU屈指の強敵ではなかろうか…ロキには負けそうだが(笑)。

ヒーロー物というよりはノワール物として観るべきかと。本当にアクションがもう少しあればなあ…。

アクション描写としては、12話のジェシカvsルークがピークだったなと。

あと、トリシュが何気に有能。シーズン2の彼女は評判が良くない様ですが、大丈夫なのだろうか…?

大勢の人のトラウマになったキルグレイブ自身も被害者であり、その能力を使って人助けをした回を観るに、彼もスーパーヒーローとして活躍できる世界線があったのではないかと思うと色々辛い。

ジェシカに振り向いてもらうのに必死だった彼が、最後の最後に彼女から心からの笑顔を見せられたのも皮肉。

とりあえずディフェンダーズまでは追いかける予定ですが、シーズン2以降を見るかは未定。
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