よるこ

ちりとてちんのよるこのレビュー・感想・評価

ちりとてちん(2007年製作のドラマ)
5.0
わたしが見て来た朝ドラ史上、最もハマった作品。

小学校3年生の夏、和田喜代美は祖父母が暮らすお箸の街・福井県小浜市に家族四人で引っ越してくる。
同じクラスには同姓同名の和田清海がおり、彼女は可愛くて完璧な人気者。
元来くよくよ陰気な後ろ向きな喜代美はB子、清海はA子と呼び分けられることを自ら申し出てしまい、ずっと後悔したまま高校生までを過ごし、何度も破れない殻にジタバタしながら、高校を卒業する。
しかし変わりたいとツテを頼って大阪に行くことに。
そこで子供の頃大好きだったおじいちゃんと聞いていた落語の声の主・徒然亭草若師匠と弟子たちに出会い、やがて落語家を目指すお話。

くよくよしたヒロインもいいけど、面白いお母ちゃん、寅さんのような小次郎おじちゃん、おばあちゃんもお父ちゃんも正平も家族みんなの関係性が面白いし、優しい。
親友の順ちゃんも紅羅坊奈丸先生みたいでクスッとくるし頼もしい、A子も物語を後から振り返るとすごく鈍感だけど愛おしい、そしておじいちゃんの存在が亡くなった後もずっと包んでくれているような…所々の小ネタやみんなの演技もいいし、特におっちゃんとお父ちゃんの掛け合い、お母ちゃんのおかしなキャラ、四人の兄弟子のわちゃわちゃ感、四草兄さんのキャラ、奈津子さんのオンオフなど寝床に集う面々も楽しいし、みんな大好き。
10年経っても今でも時々見返してしまうドラマ。
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