ロロノアゾロ

女帝のロロノアゾロのレビュー・感想・評価

女帝(2007年製作のドラマ)
4.0
『女帝』は倉科遼原作、和気一作作画による漫画作品であり、2007年7月13日〜9月14日にドラマ化放送された。

主演の加藤ローサはこのドラマで一躍日の目を浴びた。本作は立花綾香の異動に合わせて大きく3ブロックに形成されている。(後述で解説)特にドロドロとした人間関係が面白く、嫌味妬みを吐く敵キャラを倒してのし上がる黄門演出は面白い。ただ、物語の伏線は王道的であり、良く言えば分かりやすく、悪く言えば先の読みやすいシンプルな展開。ラストシーンについても同様で捻りは一切加えずストレートで勝負をしてきている印象。残念なのは、一部の配役だろう。このような夜の世界を演じる役者は、好感度が著しく落ちる可能性があり、限られてくるのだろうか。演技力に乏しい役者がちらほら。そのせいもあり、ストーリーや演出が良い割にドラマ全体にチープな印象が漂ってしまっている。

下記、三部構成を記載する。
①大阪「エレガンス」編
小沢真珠の演じるライバル麗子の雑な関西弁が気持ち悪く、オセロの中島演じるママがいい味を出している。泉谷しげるが演じるミナミの妖怪も気持ち悪さがとても良い。

②銀座「クラブ・アマン」編
薫の恐ろしい執念深さ、どこでもこんな人はいるんだろう。大沢先生の声が渋い。

③銀座「クラブ・佐和」編
女帝、佐和ママの元での武者修行。そして、尾上総理がキーマンとなる。