よっちゃん

芋たこなんきんのよっちゃんのレビュー・感想・評価

芋たこなんきん(2006年製作のドラマ)
5.0
カムカムエヴリバディ放送前にBSで再放送をしていたので、何気なく見ていたらどハマリしてしまった本作😁

37歳花村町子の嫁ぎ先が大家族の家庭のドタバタホームドラマ☺️

一つの大家族の日常の喜怒哀楽を淡々と描いていおり、町子と健次郎の夫婦関係や子供の成長、近所の人々とのふれあい等見ていて清々しい気持ちになりますし、健次郎の子供を優しくも厳しく育てる姿、子供目線で接し気持ちを汲み包容力のある町子…この2人の人間性も大変魅力的です☺️

毎晩、町子と健次郎が楽しそうに晩酌しながら会話をするシーンは本当に2人は気が合い話が尽きず幸せそうで結ばれるべくして結ばれた憧れの夫婦像だなーと思いますし、2人の数々のやり取りがとても面白かった😂
更に、何処かで中弛みしたるするかな?と思ったが子供達が抱える問題も描き大人が見守り諭し成長する等ホームドラマとしても賑やかな大家族の日常も描き飽きが全くなかった。

また、時折町子と健次郎の晩酌おしゃべりからの回想シーンの週もあり町子の幼い頃の家庭環境や育ち、戦中を生きた暮らしのシーン等町子のバックボーンを知る事でより本作に没入出来るなーと思いますし、終盤で元気だった健次郎が倒れた時なんかは家族が集まり思い出話をしたり、健次郎の回想シーンでは前妻を亡くした当時や町子との出逢いのシーンが描かれ家族の絆が蘇る場面でもあつたり作品の構成の素晴らしさを実感します。

最後まで町子&健次郎の関係性は変わらず、笑顔が絶えず何かあれば話し合いお互いを尊重し認めあった理想の関係、温かい家族に囲まれ幸せであったし、現代では希薄になってしまっているご近所付き合いの大切さ、ありがたさも感じさせてくれる😌

藤山直美さんも優しさに満ち溢れ周囲を和ませる雰囲気かと思えば一人芝居の様にピシッと芯の通った素晴らしい演技をしたり名演でした。
國村隼さんについても同様で、抑揚のある台詞、感情表現、ちょっとした表情や仕草、存在感等どれ一つとっても素晴らしく名優に相応しい名演でした🤔

そして…最終回での町子の健次郎の遺影に向かって思い出を語る場面は号泣ものでしたし😭最後の最後に最高のカメオ出演が見れたし、最後まで明るい雰囲気で余韻を残す見事なラストに終わってしまった寂しさと共に田辺先生の作品が無性に読みたくなりました☺️

半年間楽しませてもらいました🥹