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のだめカンタービレのnatsukiのレビュー・感想・評価

のだめカンタービレ(2006年製作のドラマ)
4.6
どうしてだか、私たちはギャップに弱い。普段は乱暴なジャイアンが旅に出ると急に優しくなったり、マッチョな男性が実は虫が苦手だったり、可愛らしい女の子がスポーツ万能だったり…とにかく“意外性”を発見すると、その人物に対して愛らしさを感じたり、興味関心を持ったりする。
のだめは、前述したような人を惹きつけるギャップを持っている。それもただのギャップでは無く、エベレスト級の高低差がある。普段はお茶目で風変わりな女の子だが、ピアノに関しては底知れぬ才能を持っており、“天才”と言っても過言ではないほど。しかし、決して天狗になることは無く、常に自分らしく陽気に振る舞う姿が愛嬌たっぷりなのだ。そして、千秋様も同様。ガチガチの硬派であるにも関わらず、飛行機恐怖症であったり、催眠術にかかりやすかったりと、単純で可愛らしい一面も持ちあわせている。そんなギャップが女性を虜にしている。この最強コンビ、のだめと千秋様が、私たち視聴者を異様なほどに惹きつけているのだ。

まだまだ語り足りないが、最後に、まるで漫画の中からヒョイっと飛び出してきたかのように、お茶目でひょうきんなヒロイン“のだめ”をそのままに演じきった上野樹里をキャスティングした監督(?)に、感謝御礼を申し上げたい。
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