なな

たったひとつの恋のななのネタバレレビュー・内容・結末

たったひとつの恋(2006年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2006年 横浜

例えば夏の日の花火のように忘れられないたった、たったひとつの恋なんていうのがあるとすれば…

それはやっぱり20歳の頃の恋なのかな。

でも僕らときたら、そういうことはまるでダメでなんていうか、ダサいし、金ないし。


火力発電所の排水が流れ込むそのあたりは海の水があたたかくなりうじゃうじゃ魚が集まってくるため、立ち入り禁止区域に指定されている。
そこに忍び込み、魚を釣り、料亭に持っていってお金に変える。

どうしたってパッとしない僕らだった。

茶の湯とは主人、客、お互いを敬う心がなくてはなりません。


(出会いはドンぱしゃり。めばるがぶちまけられ、
洋服が濡れてしまった。

(慶応ボーイ×横女(お嬢様学校)
インカレ。

「そんなに電話番号集めてどうすんの?」
「どうしよっかなぁ、ふふっ貢がせよっか。」「まぁたそうゆうことを。。」
「魚と一緒だよ。1匹いくらで売れるか。」

「こいつらの人生まるまるゲームでしょ。
金持ちの家に生まれて金持ち見つけて、それでいい暮らししようとする、損得勘定のゲームでしょ。」

(電話番号書いた紙、丸めて、ゴミ箱、ぽい。。


「あの、じろじろ見てなんでしょう?」
(ゴキブリがいたなんて冗談。。。笑
「1日で2回も会うなんてさ、運命かな。俺、朝からずーっと君のこと考えてたんだ。」
「わたしも。朝からずっとあなたのこと考えてた。1限の文化人類学のときも、2限のフランス語のときも。」
「え?ほんと?」
「何でわたしの周りに人が座らないんだろうって。でも、3限の芸術学の時になんでかわかったの。わたしの服が魚臭いからよ。」
「おっそ。」
「ずーっと考えたわ。なんであの子達は朝からあんなバケツに魚を持ってあんなところを歩いてたんだろうって。」
「漁師なんだ。」
「それは冗談なの?」
「冗談」

「学部はどこなの?」
「医学部」
「見た目によらず頭いいのね。」

「あっバックがない。」
(英文科かぁ。

僕は彼女といると探し物ばかりしているんだ。

(最低でも慶応?自分より下は嫌だよね。なんて話してる女子の声がきこえて苛立ち。帰った。

(ブランド好きのカモ。10秒で落としてくっから。

(2人で出かけない?(デートのお誘い?)に対してみんなで行こうなんてにっこにこの笑顔で言われ。振られたみたいな感覚に陥る。

「じゃあ、約束ね。ハロウィンの当日、夜6時、丘公園の上の、ガゼムの下。」


父「欲しいものがあったらお金出して買いなさい。」


「その場のノリって思わなかったの?」
「思ったけど、約束したし。それにあなたにもう一度会いたかったの。」


「っつか、あんたいっつも正直すぎるよ。」
「なんかそんな風に生きてきて傷つくことなかったの?」
「あったよ。でも私、決めたんだ。思ったことはなるべく言って相手に伝えて自分にも人にも嘘をつかないで生きていこうって。」
「なんで?」
「嘘ついてると本当のことがわかんなくなりそうで…それがいやだったの。誤魔化したくない。本当のことを分かってたいっていうか、本当のことを感じてたい。」

「誰でも裏切られてぽつんとひとりで立ち尽くすの嫌でしょ?」


「ひどい。あなたいじわるなんだか優しいんだか何だかよくわかんないね。」

恋の始まりはいつだって赤ちゃんの瞬きみたいにささやかで美しいんだ。それが、その後どれだけ残酷で苦しい恋に育っていくにしても。僕はその運命を逃れられない。

「さいっしょから。」
(じゃんけん。ぱー、ぱー、ぐー。
普通最初はぐーじゃんか。。。笑

正直言うと、僕は彼女のことを思い出さないようにしていた。でもあの時、彼女に言われた嘘つきって言葉が、間違って冷たい水に入れられた角砂糖みたいにかき回してもかき回しても溶けなかったんだ。

「オレンジのやつ欲しい」
(いいよ。即答して人混みの中かけてゆく。いつもの弘人だったら怒ってるよな。やっぱり好きなのかな?
「つうか、ガキかよ、そんな物欲しがって。」
「違うよ。あなたがとったくれたのだから欲しいんだよ。」
「いや、俺も。あんただからとってきたんだけど。」

家から相手のおうちが見えて、オレンジの光るボンボンと懐中電灯で手を振り合うって可愛すぎない???

「いいか、廉。シンデレラは王子様と結婚するんだよ。間違っても家来や農民とは結婚しない。」

「私もう好きになっちゃったんだよね。電話ずーっと待ってるうちに。…どんどんどんどん好きになっちゃったんだよね、弘人くんのこと。」

インターコンチ。中華。

「弘人が弘人だったらそれでいい。」


「人を可愛いだけで好きになったと思うなよ。」


「僕は神様が作った不良品なんだ。」

「空の星が何かの間違えで1つだけ落っこちてきた感じ。それもいっちばん綺麗なやつ。」


「具合が悪くてずっとベッドの上にいたころ、誰かの話を聞いてるだけじゃなくて、その場所に行きたいんだって。どっかのビデオ見るだけじゃなくて、自分の足でその場所に行って、見て匂い嗅いで、触りたいって。だって生きてるってそういうことでしょ?っていうの。このまんまでいくと、私の青春頭の中だけだよ、神様ひどくない?私、こんなにいい子でかわいいのになんっつっていつものあの調子で言うから。」


(弘人♡菜緒ちゃん。甲♡裕子ちゃん。
「なんだよ、お前ら、こんちくしょう。俺は俺に電話しちゃうぞ。」


「弘人!私、諦めないからね!なにがあってもどんなことがあっても、弘人のこと諦めないから。」

あの時僕は、一生キミを愛していける気がしたんだ、菜緒。

「菜緒のいっつも正論ばっかなとこが苦手なの。」
(なおって名前の人は真っ直ぐな人が多いのかな。こんなこと言ってる戸田恵梨香がライアーゲームで真っ直ぐななおちゃん役やるなんてねぇ。笑

(本。月に歌うクジラ

「捕まえたからね、もう離さないからね。」


(将来の話、夢の話ってなんかキラキラしてるよね。
「俺の将来、参加する?」

(やっぱり友達っていいなぁ。何かあったら駆けつける。男の友情っていいよね。

(あゆたくん。。。。
「ここ落ち着くなぁ。また来ていい?」
「もちろん。俺は菜緒ちゃんには年中無休。」
「お?24時間営業?」
「ちょっと、それは勘弁して。寝かせて笑」


「楽しいと怖いね」
君の言葉の切れ端が心に刺さる。


「みんなでどうしたの?」
「俺はいてもいなくても一緒ならいてやろうみたいな。。」
(あゆたくん!!かわいいやつめ。

あの光は菜緒ねえちゃんとお兄ちゃんのクジラの声なんだよね。クジラってさ、クジラ同士200キロ離れたとこにいても話ができるんでしょ?」


(かけおち。。両親に反対され、家出してきた。ずっと一緒にいたい。そう想いをぶつけたけれど、3日後考えてみて?といわれる。
置いてきた家族のことを想って。
「でも菜緒は泣くだろ?俺にはそんな菜緒をどうにもできない。」

君の強い瞳は時間の猶予を与えなかった。

(借金で回らなくなって工場をたたんだ。でもいい結果のように思えた。守りたいのは弟と母親だ。

(生存確認。別れてからも3年はイブにオレンジの光を振って欲しい。2年は光った。けれど、3年目は光らなかった。彼女が死んだんではなくて、彼女の中の俺がいなくなったんだと確信した。

今でも思い出すんだ。何かを捨てても私が欲しいと言ってよっと言った君。
僕は何も捨てられなかった。


「好きだったよ。」
「知ってる。」


「お前の嬉しそうな顔はあれだな、人のことばっかり。」

(ドレス姿。足りないのは菜緒さんの笑顔です。なんて。。本気で好きになってわかるんです。菜緒さんに気持ちがないこと。

「付き合い始めにいいましたよね、ゆっくりでいいです。祈るような気持ちでした。」

(結婚やめて、養護学校の先生になるために北海道へ。あの頃の5人集まってお祝い。止めて欲しいのに、何も言ってくれないし、大事にしてた思い出を忘れた(多分照れて)とか言われて怒って弘人はそうやって壁ばっかつくって。自分の気持ちがないじゃん。弘人は本気で人を好きになることなんかできないんだよ。と言われちゃう。。お互い好きなのに。。。


「お前、バスいいの?」
「飛行機はいつだって飛ぶもん。弘人は今しかいない。」
なな

なな