観れば観るほど謎が深まる考察しがいのある作品。スティーブン・キング脚本×JJエイブラムス製作総指揮のミステリーサスペンス。キング作品に馴染みのある人ほど細かな演出や舞台となったキャッスルロックにニヤけること請け合い。
これスティーブン・キング原作ではないんですよね。サム・ショー&ダスティン・トマソンといったキング作品のファンがタッグを組んで生み出したオリジナルストーリーなんです。
しかもそこにキングが脚本として絡み、エイブラムスの製作会社“バッドロボット”が全面的にバックアップしたという異例の作品。昨年発売された「スティーブン・キング映画&テレビコンプリートガイド」にも、キング原作でない作品なのに唯一ラインナップされていました。
これ観た人なら感じると思うんですけど、キング作品にかなり敬意を払っているし着想を得ています。もちろん脚本はキングが手掛けているので当然なんですけど、もはやキングの世界を再構成してある意味ラブレターのように世に輩出したといっても過言ではありません。
アンドレ・ホランド演じるヘンリーが主人公的立場ではあるんですが、彼はずっとこの作品の中で違和感を放ちまくっているんです。
キングのブレイクの立役者でもある『キャリー』で主役キャリーを演じたシシー・スペイセクも出演しており、本作ではかなりのキーパーソンになっています。
第7話は彼女のための晴れ舞台と言ってもいいぐらい傑作回でした。
さらには謎の青年として登場するビル・スカルスガルド。彼も『IT/イット』シリーズでペニー・ワイズを演じたことからキング作品には馴染みのある役者。彼の正体というのが本作の見所の一つです。
いやぁこれをドラマとして生み出したことは素晴らしい決断だと思うし、私もキング作品の映画やドラマを網羅しているわけではないので改めてもっとキング作品に触れた上で観てみたいと思わされました。
最終話10話のボーナス映像では、『シャイニング』ファンには堪らない演出も施されていました。
これはキングファン必見の作品です。
正直私もまだ整理しきれてないところが沢山ありますが、興味ある方は是非ともご覧ください！
