おちゃか

功名が辻のおちゃかのレビュー・感想・評価

功名が辻(2006年製作のドラマ)
3.6
山内一豊というかなり地味なセレクトは、三英傑と近しい舞台を探しての結果だろうな。『内助の功』をテーマに据えての仲間由紀恵だけれども、同じ大河ならどうしても『利家とまつ』の内助の功具合のほうが演出、キャストともに及ばないかなぁ。(利家はここでも唐沢寿明w)ともに信長・秀吉の部下というところも比較してしまう。

ただ、なぜ出世欲のない山内一豊をもって「功名が辻」といったのかと思ってる
いたが、ある回をもって一豊が「功名」にこだわり始めるところに、時代小説の匠さを感じた。まさにそこを境に一気に面白くなっていく。
秀吉柄本明、徳川西田敏行のやり合いなんかは秀逸。

さらに、「恋」(恋愛ではなく)というテーマであれば、一豊と千代のみならず、親族家臣含めてあちこちで慕い憧れる関係は、司馬遼太郎原作とは思えないライトな仲睦まじさが出ており、演出もよかった。
香川照之、長澤まさみ、筒井道隆、武田鉄矢、細川ふみえ、玉木宏、松本明子、野口五郎、長谷川京子、和久井映見、永作博美など、それぞれのエピソードがとても切ない。


が、舘ひろしの織田信長は酷い...。信長の深みは全く感じられず、演技に一貫性がなく、その場その場の信長で毎回キャラクターが違う。顔はいいだけに演技の酷さがとにかく際立つ。


あと、長澤まさみ、また間者役w
大河で忍者は何度目なのか。確か「天地人」でもくノ一だったはず。同じタイプの。

秀吉が柄本明で後陽成天皇が息子の柄本佑なのは笑った。センスあるなぁ。
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