マグルの血

結婚できない男のマグルの血のレビュー・感想・評価

結婚できない男(2006年製作のドラマ)
4.6
結婚したくないクソ男とそいつの平穏な日常を脅かすおせっかいな周りの人々の話。


あんなに再放送してるのに一回も観たことなかった(笑)
時間が取れる機会がありどうせならとまとめて観てみたんですが、人気シリーズであることも納得の良作でした。

主人公である建築デザイナー桑野は独身を謳歌する偏屈な男。こだわりが強く、人の気持ちを踏みにじるような悪態をつく嫌な男なんですが、周りの人間がそんな桑野を鼻つまみものにしながら交流していくことで関係が変化していくことを楽しむコメディ。

令和現在では考えられないほど偏った考え方のオンパレード。結婚できない男女には何か問題があるのではないかという考え方。女はお金のある男と結婚することが幸せ。あー信じられない平成の思考。多様性に唾を吐き、中指を立てるかのごとしコンプラアウトなラブコメ当時じゃ当たり前だったわけです。ほんの20年前でもこれですからね。現代社会は多様化の時代に染まってきてます。「ふて程」は狙って作ったストーリーだけどこれはナチュラルな価値観で作ってるところに戦慄します。

ということは、2006年当時と今の違う価値観を持って鑑賞すると感想変わりそうですね。2025年初鑑賞の私は、一言で言えば「桑野より周りのヤツらの方がやばい」と思いました。

桑野さんの主張は至ってシンプル。桑野は独身を謳歌したいだけなのに、価値観の違うく桑野の思想を否定する周囲の人々。適齢期を過ぎた男女の世間の目が厳しい。今でこそ、男女問わずこんな感じの考え方が当たり前なわけで、価値観が時代と共に変化していくことを痛感します。

価値観の話はさておき、桑野のこの当時における独特な思想を変人扱いし、腫れ物を扱うような周囲の態度に正直ちょっと胸が痛かった。まあここまで言ったけど、桑野性格悪いから多分仲良くなれませんけどね。あの人なかなかクズだと思います。

私は、正直「かっこいい阿部寛」作品あんまり好きじゃないです。好きなの下町ロケットくらい。たぶんトリックのせい。奇人·狂人·変人の阿部寛を求めてしまうんですよね。背が高くてシュッとしてるのに、じっとりとした気持ち悪さが全面に押し出されたキャラクターを演じている阿部寛が一番好き。阿部寛の公式HPみたいな狂った阿部寛が一番好き。

だから、本作の阿部寛はとても好きです。こういう阿部寛をもっと観たいです。

あとこのドラマで一番の狂人はみちる。桑野の1000倍狂ってると思う。

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