一生忘れられない物語を見た。こんなにも魂が震えて、涙が止まらないなんて。本当にやばすぎる。すでに決まってしまった今年1番の物語。ドラマだが1話1話が途方もないほどの悲痛と感動をもたらす。一言で言えば犯罪者2人の14年の軌跡を描いたストーリーだが、そんな安易に言い表してはいけない気がする。
間違いだらけだったけど、たった一人の人間を幸せにするために。お互いがお互いのために白夜の中を走り続けた。もう一度2人で太陽の下を歩くために。
不幸でどこにも居場所のいなかった少年と少女。2人が出会ったとき、初めて心から笑えた。2人にとってお互いは白夜を照らす太陽だった。
もうこれから山田孝之を見たら桐原亮司にしか思えない。綾瀬はるかを見たら唐沢雪穂にしか思えない。それほど強烈で忘れることはできない。
原作を読んだ後にドラマを見る。こんな体験ができて心から有難く思える。太陽の下で何気ない日常を過ごせていることに心から感謝できる。優しい人であろうと強く思える。
キリスト教信者が聖書をバイブルとするならば、自分にとってのバイブルは『白夜行』。一生忘れられない。忘れがたい、美しい物語だ。