ちょっと珍しい感じのドラマなので、一見の価値ありかと思います。
面白いかと言われると、ハラハラもドキドキもあるあるもイマイチなんですけどね。ダイレクトな共感ではなく、ワンクッションおいて想像してみて「あ、そうかもしれないねぇ」って思ってはじめてじんわり共感できるような。
このドラマは一番最後のシーンのためだけにあると言っても過言ではない。
私の苦手ジャンル「死者のよみがえり系」の亜種。
メカニズムはよくわかんないけど、ドタバタワイワイと進んでいく。それぞれのストーリーがある。ふーんと思うものもあれば、めんどくさいから省いても良かったのでは?と思う要素もあり、その辺の中だるみ感は否めない。
視聴者が最も関心が高いのは、かつての恋人との再会によるあれこれなんだと思うんだけど、ヒロインが妙に冷静で恋が満たされる感じがなくて、そこが視聴者の期待ハズレだったんじゃないかなぁ。
そう、その冷静さがお涙頂戴ジャンルとは異なり、視聴者がどう反応するのが正解なのかわかりにくいドラマだと思う。
(正解なんてもちろんないけど、視聴者が持つべき感動の種類をわかりやすく誘導するストーリーや演出のドラマの方が人気なのは間違いないと思う。)
でも、彼氏役の山本太郎はすごく良かった。理想的な彼氏像だ。爽やかで熱血で明るくて謙虚で害のない彼氏。
ともさかりえの役の設定はなんだか都合が良すぎてイマイチだったなぁ。あの状況でそこまで友達のために捧げられるかね? 人物像、設定をもっと深められていたら良かったのに。
同様の理由で武田真治の役もイマイチだったなぁ。
出会いも別れも突然やって来る。
だけど、きっとどこかで生きているかもしれない。もしかしたらまた会えるかもしれない。
以下、ネタバレあり。
ラストシーンのせつないこと。
太郎との別れのせつないこと。
ふと消えてしまったことに気づいた時のせつないこと。
(それだけは想像に容易い。)
あの後ヤッチはどう生きたのか。
知りたいねぇ。