本人や父親の悪い面がかなり描かれていてこちらが心配になるくらいだが、生前本人が黙殺していた評伝などもきちんとおさえてなるべく事実に近い内容になっているそうだ。本人の人間性に迫りつつも過剰には立ち入らず、決してスキャンダラスにはしていない。かなりバランスの取れた作劇。
歌詞の字幕が出ないのは権利の関係で、これは本当に普段洋画を観ているときもどうにかしてほしいと思うのだが、出ないものは出ないので、そこはこちらでどうにかするしかない。どんな音楽が流れているかも、これから調べようと思う。
それを差し引いても音楽の力はすごい。全8回。わかりやすすぎて多少のあざとさを感じつつも、きっちり1回ずつ泣かされてしまった。ダイナ・ワシントン、クララ・ウォード、サム・クックといった先輩たちや、キング・カーティス、ジェリー・ウェクスラーといったスタジオワークの仲間たち、そしてアーマ、セシル、キャロリンの兄姉妹との関係性よくわかり、勉強になった。