なお

ドラゴン桜のなおのレビュー・感想・評価

ドラゴン桜(2021年製作のドラマ)
4.0
”バカとブスこそ東大へ行け”

原作はおろか、2005年に放送されたシーズン1もほぼ未見。
だが、「ドラゴン桜」という作品がどういうものかは大体把握できていたので、なんの違和感もなく楽しむことができた。

「底辺高校の落ちこぼれ生徒たちが、艱難辛苦を乗り越え東大合格を目指す」というプロットはシーズン1とほぼ変わっていない。
またこの令和の時代になって、いかにもな感じの分かりやすい悪役や視聴者のヘイトを煽ってくる登場人物(主に毒親)もまあ出てくる。

しかしながら、主人公・桜木健二の一喝でそのごたごたはほぼ全て解決。
ここまであからさまな展開ながらも、見事ヒロイックな感じにまとまってしまうのは、「ドラゴン桜」だから成せる技。

今後の映像業界を担っていくことになるであろう若手俳優さんたちの成長劇をも目の当たりにしているような気がして、その点も高ポイント。
東大専科のメンバー一人ひとり、各々の性格や過去・個性が際立っていて、それぞれにきちんと感情移入することができたのも、最後まで本作を楽しめた要因だと思う。

学園買収のくだりについては、視聴者に見えない部分で何やら色々と動きすぎているのと、急に出てくる人物もいたりして、イマイチ乗り切れず。
まあ、ドラマを締めくくる要素としてはやむなしか。

(余談)
・江口のりこさん、悪役的なポジションはあまり似合わないなぁ、と思った。
『俺の家の話』の時のような、「口は悪いけど根は優しくて他人想い」みたいな役柄を、また見せてほしい。
なお

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