いのしん

女王の教室のいのしんのネタバレレビュー・内容・結末

女王の教室(2005年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

◎第一話
・怠けた者は差別に苦しみ、努力した者は特権を手に入れる。それが社会というものです。
・日本という国は、特権階級の人が幸せに暮らせるように、凡人が安い給料で働くことで成り立っている。
・幸せになれるのは6%
・食料自給率
与えられた環境とルールの中で、テストを頑張ろうとモチベーションを上げて取り組める神田和美(志田未来)と、諦めて一年を捨てると決意する真鍋由介(松川尚瑠輝)。神田和美すごいな。俺は後者の真鍋由介的な考え方をすると思う。伊藤沙莉が子役の頃からハスキーボイスの面影があって今と変わらない。
◎第二話
・人生は一秒一秒の積み重ね
・どんなに立派な会社でもちゃんと働いているのは30%、足を引っ張る20%はいない方がマシ。
自分に逆らう生徒の話をちゃんと聞いてあげている時の阿久津真矢(天海祐希)の顔が優しい。逆らう生徒には罰を与えるが、人ひとりの意見として尊重している。
◎第三話
・愛することと甘やかすことは違う/教師はサービス業ではない
ダンスがうまかった人にはその人のお願いを聞いてあげると約束する真矢。生徒からしたら、上手く使えば真矢を倒せるチャンス。一方で、ダンスが下手な人には罰を与えるという。ダンスが少なくとも一番下手ではない和美にとって、代表委員を脱するチャンスである。このタイミングで開校記念の創作ダンスを利用してご褒美と罰を組み込んできた真矢の策略は天晴。みんな頑張るに決まっている。
◎第四話
・子供にとって大切なのは、真面目に勉強すること、目上のものには従うこと、罪を犯したら罰が与えられる恐怖感。
◎第六話
第四話からずっと、財布を盗んだ犯人に仕立て上げられてずっといじめられてる和美。なのに学校に来続けてクラスメイトに話しかける。メンタル強いな。
◎第七話
・目を瞑っても悪いことはなくならない、目を開けた時に事態が大きくなっているだけ。
・自分の人生くらい自分で責任を持ちなさい
◎第九話
・未成年が親の反対を押し切って自分のやりたいことをやるなら、家を出て自立するか、親を説得し納得してもらうしかない。
今までクラス内で喧嘩や分裂が起きていたのに、卒業制作で団結して以来クラスメイトvs真矢の構図に変化。
◎第十話
・良い大学に入ってどうするの?良い会社に入ってどうするの?どんなに有名な会社でも裏で何してるか分からない、いつ倒産してもおかしくない時代なのよ。
・「どうしてそんなに自分を押し通すのか」『教師が揺らいでどうするんですか、そんなんだから生徒になめられるんです』
・勉強はしなきゃいけないものではなく、したいと思うもの。好奇心を失ったら死んだも同然。
・世の中には私がしたこと以上にひどいことがたくさんある。大事なのはそうしたいじめにあった時に耐える力や対処する方法を身につけること。
・幸せは人それぞれ。ここにいる24人はみんな幸せになれると思う。
・他人の夢や希望、喜び、思い出、友情を奪う権利は誰にもない。残された遺族に苦しみ、痛み、悲しみを与える権利も誰にもない。だから人を殺してはいけないのです。
◎第十一話
・人生に不安があるのは当たり前。大事なのはそれによって自信を失くしたり、根も歯もない噂にのったりしないこと。
・ハッとさせられることや大切なことを目を開いて見なさい、耳を澄まして聞きなさい、全身で感じなさい。
卒業式の日にPCを取りに来た真矢に対して、遠回しに真矢を褒め、感服している教頭(半海一晃)とのやりとりが良い。生徒からの真矢に対する仰げば尊しのフルコーラスは感動的。